一麦:渡辺家のHP

アトランタ発第100便

                         2011 12 8

 クリスマスおめでとうございます。大変な事が次々に起こってお喜びを申し上げるのがはばかられる様な今年の年末ですが、暗い中なればこそ、変わらない希望の星の輝きを仰ぎたいと思います。2000年前、人類に与えられた救い主イエス様を心から感謝しています。

 同時に高校生時代、「キリストには人生問題の答えがすべて完全にある」と母に教えられ、様々な場面でこの言葉を思い巡らせた事も懐かしいです。困難の中にある方々が、希望を持って前進して下さる様に祈っています。それにしても被災地の方々が寒さの中で辛い思いをしていらっしゃる事を聞いて何も出来ない無力さを感じています。しかし、嬉しい事に、今週の土曜日には私が会場を使わせていただいているアメリカ人の4000人規模の教会から、日本の復興のためにボランティア隊が出発するそうです。少し前まで大量の膝掛け毛布作りが行われていましたが、日本行きなのかもしれません。10月に、お世話になっているお礼の気持ちで手元にあった大きな日本人形を寄付して、「日本」をアピールしたのですが、まさかその影響では無いだろう,とは思いながらも嬉しく思っています。

 11月の初め、教会で楽しみにしていたお客様に出会えました。ミシガンでお知り合いになって、楽しいお交わりを頂いて来た曽根岡さんご夫妻です。ミシガンからジョージアのピーチツリーシテーに越して来られて、喜んだのもつかの間、1時間半程の運転が出来ないで「神様の時」を待っていました。たまたま同時期に日本にいくことになり、日本で会う事を考えましたが、どうしても、時間の都合がつかず、之もあきらめました。ところが私が帰国寸前、友人の吉持先生を訪ねて館山の教会に行って、礼拝を終わって振り向くと、そこに懐かしいお顔があったのです。介護されていた二人のお母様のためご一緒に祈ってお別れして来たのですが、なんと二人とも信仰を持たれて洗礼を受けられたとのこと。嬉しいお知らせを頂きました。

 17日は領事館からのご案内で福島応援の展示会がありました。福島の野馬追祭りを紹介し、同時に産物として南部鉄器やタンスが展示され、勿論、津波被害と復興の写真が沢山飾られていました。会場がダウンタウンでしたので、とても行かれないと諦めていたのですが、リンが自分も見たいからと連れて行ってくれました。平泉の観光案内をしている旅行社、日本のパンやとして有名なジョリー神戸とお寿司やさんが協賛で、それぞれ、接待コーナーで頑張っていました。そこでサウスキャロライナの大学を卒業して3ヶ月前にアトランタの旅行社に入った河原まいさんと、領事館に3年の出張で来ている吉村徹也さんの二人といろいろ話をすることが出来、この二人にはクリスマスの案内を送る約束をしましたが、教会のクリスマスの前に17日、松井家を会場に小さいパーティーをする計画を立て、今日案内を送った所です。私の読書会メンバーが中心のパーティーです。

 11月末の感謝祭には、忠信一家4人はインディアナへ行き、私は頼子夫婦と一緒にフロリダへ行ってきました。今年は、今までのパナマシティーとはちょっと離れたナバーと言う浜辺でした。数年前の台風で釣りのためのピアーが壊されていたのですが、それが修復され、「一番長い堤防」として完成されました。浜の砂が白い事はメキシコ湾なので、何処も同じですが、景色は気のせいか、一段と素晴らしい様に思えました。ただし、三日間ともひどい風が吹いて釣りの方はさっぱりでした。といっても、神様は一匹だけ大きなヒラメ(目の下40センチ)を与えてくださいました。鰹は沢山あがっていましたが、他の魚はほとんどゼロでした。アメリカ人は鰹を食べないらしく大きいのを一匹いただいたりして、今年も私たちの食卓は充分でした。

 ナバーには古いお友達の柳子さんの家があります。忠信や頼子が学生の頃からお世話いただいています。30年ほど前、忠信の結婚式の後、主人と二人でお邪魔した事がありましたが、丁度その日は6月13日で忠雄の満60歳の誕生日でした。時期外れでしたが、柳子さんが「サンクスギビングの食卓」を用意して迎えて下さったのでした。今回は正真正銘の感謝祭のディナーをジョージおじさん、柳子さん、圭三さん、頼子と5人で頂く事が出来ました。二日目には宿まで迎えに来ていただいて、柳子さんのお宅で一日、楽しく過ごさせていただきました。帰りにはお庭のみかんをいっぱいもぎ取っていただいて持ち帰りました。日本のと同じ味の甘いおみかんです。

 直前の感謝祭の礼拝では、聖書の中から「すべての事について感謝しなさい。これが、キリスト、イエスにあって神があなた方に望んでおられる事です」のおすすめがありました。大変有名なところで、みんなそのようにありたいと心しているところです。といっても、「すべての事」と言われるとなかなか難しい事です。感謝出来ない様な事でも、見方、考え方を変えて感謝する様につとめていた様に思います。でも、私はこの頃「ありのままでの感謝」を教えられている様に思っています。勿論辛い時には助けを求めますが、若い時の様に注文が多くなくなっている自分、「受け入れる」姿勢を学んで来た様に思います。年を取ったせいかも知れません。 

 ありのままの一種かと思いますが、我が家ではこの頃「玄米食」を取り入れています。最近の玄米は特別に手間がかかることもなく、普通に炊けますので、慣れてくると、味わいもあって良いものです。さらに、近くのお友達に教えていただいて、「玄米餅」にも挑戦しています。水を取り替えながら5日間も浸けてから、ミキサーで粉末にして「もちっこ」で普通に蒸してからつき上げます。あまりのびませんが、何ともいえない味わいがあって病み付きになりました。

 12月2日には勉強会の締めくくりとして、我が家でクリスマス会を計画しました。ところが前日になって、「そちらまでは時間がかかるので行かれない」と言う方が出て、急遽、会場を近くの方のお家に変更しました。いろいろ大変なこともありましたが、実はリンがこの10日ほどまた石が出来て、休んでいましたので、之は神様によるご配慮だったと感謝したことでした。3名程お休みがありましたが、新しい二人の方も加わり、11名で楽しく幸いな時を持ちました。大きな鍋でいろんなものを入れて「寄せ鍋」をしましたが、大好評でした。一人暮らしの方が多いので、こういうのは喜ばれます。この会も2年を守られ、それなりに効果も見られる様になって喜んでいます。

 5日にはアラバマから先日お泊めいただいたお家の英子さんがビザの更新でアトランタまで出てこられます。ご用のすんだ後、待ち合わせをして楽しい一日を過ごしたいと楽しみにしています。ご主人を戦地に送り出して娘さんお二人と気を張って頑張っていらっしゃいますので心がほぐれる様にと願っています。また、ジャスパーから通って来て下さっている恵美子さんの事も時々書いていますが、二人の息子さんのうち、一人は戦争に送られていますが、上の息子さんが、この就職難の中、デルタ航空への就職がきまり、私たち一同、このグッドニュースに大喜びをしています。

 この年末、私は聖書のヨブ記を読んできましたが、「苦難の人」ヨブですが、後半の人生において2倍の祝福を受けた事が記されています。私たちの生活にもそれぞれいろいろな事がありますけれど、「2倍の祝福を受けたヨブ」をお手本にして困難の中でも感謝、賛美が出来る様に祈って行きたいと思います。それにしても、神様がヨブにご自身を説明されるのに、「創造主」としての働きに注目させられた事は私たちの勉強会の大きな励ましになりました。

 年末まで忙しい日が続きますが心を失わない様にがんばりましょう。

 溢れる程のご祝福を祈ります。

郁子

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