一麦:渡辺家のHP
アトランタ発第104便
2012.8.15
日本はまだ「夏真っ盛り」、と聞こえて来ますが、アトランタでは学校も始まり、何となく秋めいてまいりました。皆様いかがお過ごしでしょうか?
すっかりご無沙汰してしまいました。3ヶ月ぶりになります。103便でちょっと体調が悪かったことを書きましたので、ご心配をおかけしてしまいましたが、とにかく暑さには要注意といわれ、暑さの最中は覚悟を決めて「なまけもの」になっていました。おかげで、水を飲むこと、薬をのむこと、食事に気を使うことなど、いい加減になっていたところに気をつける事が出来た様に思います。ご無沙汰の理由はそのためだけではなく、コンピューターのチェックやホームページに載せることなど、頼りにしている忠信の夏休みが忙しかったこともあります。出張は6月からと思っていましたが、それは日本、韓国への長期のことで、5月半ば(つまり、大学の夏休みに入ると同時に)から国内の出張が続き、7月末まで殆ど留守でした。その後は、私の、のんびり生活がつづいていたのですが、やっとここへ来て暑さも一段落、毎日の様に夕立が降って秋の花の色が目に入る様になり、いつものペースに戻れた様です。
ふりかえってみると、この夏は頼子夫婦も忠信の留守中に日本へ帰っていましたし、武田家も引退で引っ越した新しい家には、まだ私が一人で行く事が出来ない有様なので、少々心細い夏でした。その中で、リンとデービッドが大学のオリエンテーションのため、インディアナへ出かけましたので、まったく一人の留守番も何日か経験しました。20分ほどのところにお住まいの方が、朝晩にお電話をかけてくださいました。感謝しています。
7月末のキャンプは、あまりの暑さで、参加をあきらめていたのですが、最終日の日曜礼拝だけにでも何とか参加できないものかと願っていましたところ、圭三さんと頼子が都合をつけて、土曜日から連れて行ってくれました。暑さを避けて夕方到着し、宿は近くのホテルでゆっくり休めるようにしてもらい、それもありがたいことでした。今回の講師は同級生の吉持章先生で同じような年齢なので、申し訳ない事でした。でも、圭三さん頼子にも会えたと喜んでくださる方も多く、「結果良ければすべてよし」とか、聖書のお約束とおり、「神様はすべてのことを働かせて、益にしてくださる(ロマ書8:28)」を実感しました。おかげで、土曜日の集会の後には、楽しみにしていた方々と一年ぶりの再会を喜び合う事が出来、一度はあきらめていただけに喜びもひとしおでした。主人と一緒に参加させていただいたことのある各地の集会の方々から、また来てください、と言っていただき、内心もう無理かな、と思いながらも大変うれしくお話を伺っておりました。不思議なことに、暑い日が続くと、本当にもう何も出来ない気分になってしまい、口にしてはいけないと思いながらも、このままひっそり、、、などと考えてしまいます。ところがちょっと気温が下がって来ただけで、気持ちがすっきりして来て自分でもびっくりしています。今は真知子ホワイトさんの「運転を引き受けるから」とのお申し出を受けて、10月末に、サウスキャロライナのチャールストンとビューフォートの集会に出かけてみようかと調整中です。真知子さんはお仕事もしていらっしゃるので、「お休みを取って」と言う事で、その奉仕のお心に励まされます。チャールストンまでは7,8時間かかると思いますが、そこには35年も、家庭集会を続けてこられた良子エリスさん、また聖書の勉強会をリードしているまだお若い貴美子さんがおられます。少しでも、お役に立てればと願っています。
1時間ほど南に下ったビューフォートの竜子さんとはお電話でよくお交わりをしていますが、そのグループの中に、癌の第4ステージと言われている若いママ、佳奈さんと言う方がおられます。一度お見舞いしたいと願っていたのです。佳奈さんには2才と4才のお子さんがいらっしゃり、ご主人はアメリカ人の軍の方です。日本からお母様が看病に来ていらっしゃるそうですが、慣れないところでどんなに大変かと心配しています。
さて、この激しい暑さの中、春に植えたきうりが、ちょうど私が一人で留守番をしていた頃から穫れはじめ、3,4回は集まりの時に持って行ってお分けするほどでした。その後2回ほど、リンがピクルスをつくり、瓶詰めがたくさん出来ました。種子用に残してあるきうりがお化けの様に大きく(長さ66センチ )なり、皆さんに見せてあげる約束をしています。ナスは水不足だったらしくやっと食べる分だけ、トマトは土地を変えようと、鉢植えにしたせいでやはり失敗でしたが、大根や水菜も元気に育ちました。これからの楽しみは秋の冥加と新ショウガです。新ショウガは売っていないので、作ったものしか食べられません。一度は「しょうがご飯を!」と楽しみにしています。
7月30日、キャンプが終り頼子のところに一泊して帰ってきましたが、中3日で8月3日からはまた出かける計画がありました。日本から内山和子さんがお見えになったのです。武田家でお迎えする筈でしたが、キャンプ講師の吉持先生ご夫妻の帰国と入れ違いのご到着で、体力的に無理らしいので、5日の礼拝まで私が2泊ご一緒にホテルに泊まり、お相手をすることにしました。ホテルの隣のレストランで、昨年日本でお世話になった時以来の話からはじまり、部屋に戻って、12時近くまでおしゃべりを堪能しました。幸い4日の土曜日は頼子が付き合ってくれることになり、久しぶりに、山の観光地でもあるヘレンに行って楽しい一日を過ごさせてもらいました。お昼はアコーディオンの生演奏と歌のサービスを聞きながら、チロリ風のムードいっぱいの小さなレストランで、ドイツのソーセージサンドイッチを食べました。おいしかったです。
帰りには、和子さんの希望で、お買い物に付き合い、2,3のお店を回って、夕食は圭三さんと合流。野菜いっぱいの中華の鍋ホットポットでした。
翌日は礼拝前に、「私の部屋と畑」をごらんになりたいというので、15分のツアーで立ち寄って写真撮影。礼拝に滑り込みでした。お役目を果たして帰った日曜日、家ではマイケルの21才の誕生祝いがありました。2日早かったのですが、次の日早々に大学に戻らなければならなかったのでお祝いを早めたわけです。24日にはデービッドもインディアナの大学に出発しますので、クリスマスまでお別れです。巣立ちの時を迎えました。感慨深い感謝のときでした。
翌日は2台の車に、マイケルの「寮を出てアパート生活」をはじめるための荷物をぎゅうぎゅうに詰め込んで男三人で(帰りの運転のためデービッドも)出かけていきました。その晩、待ちに待っていた「月下美人」のお花見をする事ができました。テーブルの上に持ち込んでゆっくり楽しませてもらいました。愛川の里子さんのところでも咲いているだろうな、などと考えていましたが、庭にも愛川から持ってきた野生の白い百合が20いくつも花を咲かせていますし、赤ほうずきもたくさんなって、いろんな方に差し上げて喜ばれています。
7月はお休みしていた勉強会も、8月9日から始めました。新しい顔ぶれも加わり、毎回楽しい時間を過ごしています。中心になって助けてくださっている陽子さんが帯状疱疹にかかったり、一人住まいの玲子さんが通風でたおれ、2,3日連絡がつかなくなって大騒ぎになったり、ボートライト先生の奥様、ベティー先生が転んで足の骨折をしたり、いろんな事が起っていますけれども、そういう事が起る時、みんなが率先して助け合っている姿を見る事が出来るのはうれしい事です。出来るだけお世話する側に回りたいのですが、だんだんに受ける側にまわりつつあります。イエス様の言われたという、「与えるは、受けるより幸いなり」が身にしみると共に、天国に着く前の備えは「謙遜」だと言うのも納得です。すべてのこと有難く、感謝しながら過ごしています。
郁子