一麦:渡辺家のHP

 

アトランタ発第108便

2013・3・25

桜の便りが、いろいろ聞こえてきます。アトランタ近辺でも、桜祭りが始まっていますが、花は、もう一週間先になるでしょう。今は、なしの花盛りです。真っ白い花と、かたちの良いなしの木ですが、花の季節が短いようで、すぐに緑の新芽がかぶさってきます。近くだと、匂いが気になると言う方もおられますが、車から眺めているだけの私には、楽しい景色です。前便からすっかり、間があいてしまいましたが、十二月から始まった肺炎がやっと、ひと月かかって抜けたと喜んででいましたら、2月下旬から、血圧があがってしまい、目下、調整中と言うところです。あまり、経験が無かったのですが、頭が重いというか、考えがまとまらなかったり、根気がつづかなかったり、で一つ一つの仕事が遅れがちになることを経験しています。でも、極端に、動けないほどの症状は初めの一週間くらいだけで、後は普通に過ごしています。まあ、畑に出る仕事や、必要以外のことは控えるようにしていますが、特に、どこが痛いわけでもなく、定期的に持っている勉強会、バイブルクラスの他にも、次々に招かれては、誰かの誕生祝いのランチ(レストランで)に参加したりしています。

2月2日(土曜日)にはこちらへ来てから初めて「椿園」へお花見に行きました。大島の椿と比べると、とても、貧弱なものでしたが、2時間あまりのドライブは楽しく、何人かの方は、喜んで苗木を買って帰られました。

私がついつい大島の話をするので、「今度日本に帰ったら、大島に行ってみようかしら」、と言い出す方まで出たほどです。2月の最後の週は血圧さわぎで、忠信やリンに病院へつれていってもらったり、留守になるからと、頼子のところにあずけられたり、「要監視」体勢で面倒をかけましたが、なんと、その次の週には、一人で留守番するより良い、と言うお医者様の許可のもとで、忠信の出張のついでに、フロリダの教会の友人を訪問して来ました。主人ともども、何回かお尋ねしたオーランドで、今回は伸江さんのお宅に泊めていただきました。忠信とリンは、デイトナ、オーランドとまわっていましたが、私は「ディズニー・ワールド」のお誘いも断って、一切観光はしないで、新しい先生を迎えた教会での集会と、元ディズニー・ワールドのシェフだった方が、ご用意くださった夕食会、そして前にお目にかかって今度もお目にかかれると楽しみにしていた礼子さんがご都合で、こられないと言うので、訪問。結局は、私の滞在中、一緒に伸江さんのところに泊り込んでお話できることになったり、施設に入っている、お気の毒な方を一人訪問したり、あとは、伸江さんのお宅に次々お訪ねくださる方たちと時間を気にすることも無く、会う瀬を楽しませていただきました。そんな最中に、今は、テネシーのメンフィスに越された博美さんから電話を頂き、(私が来ると聞かされたそうで)今度はメンフィスにも来てほしいと言うお申し出をうけ、嬉しく思っています。自分では運転して行く事が出来ないのですが、神様がまたチャンスをお与えくだされば行きたいと思っています。今回の旅行のあと、新しいお友達として、美子さんと言う方との、メール交際も始められてこれも嬉しいことです。皆さん、それぞれにいろんな問題を抱えておられるわけですが、心を割って語りあったり、神様のお約束を確認することで、励まされ前向きに歩き出せることを嬉しく思っています。

武田家の引越しもいよいよとなり、8日から次女のあゆみちゃん夫婦がニューヨークから手伝いに来ていました。お互いに忙しく、(病院関係でも)なかなかゆっくり話す時も無かったのですが、12日にはクリニックでの診察が同じ時間帯になりましたので、少し待って、一緒におすし屋さんに行って、遅ればせながら「二人の誕生会」をしてもらいました(恒義さんに)その後、17日には教会の方々の奉仕をいただき、大きいユーフォールのトラックに家財道具、荷物のすべてを積み込んでもらいました。19日には、オーランドの新居(長女ゆかりちゃんの七軒隣)に出発する予定でしたが、牧実がインフルエンザにやられ、その日には、あゆみちゃんたちだけが出かけ、2,3日遅れて二人も出発しました。今回は一応の片付けを済ませて、イースター(31日)迄にはこちらに戻って、4月末に正式にお別れ会が持たれるそうです。皆さんに「寂しくなられるでしょう」と言われますが、あのアメリカに送り出した時を思うと、地続きで、10時間あまりのドライブで行ける所なので、本当はあまり、別れるという実感がありません。すぐに7月のキャンプではまた会う事になります。むしろ、オーランドでの生活にうまくなじんでいける様にと願っています。ゆかりちゃんが近いのは、本当に神様のお恵みと感謝しています。

21日は、勉強会に続いて、Mさんのお誕生会をしましたが、更に、そのあと、最近何回かお目にかかる機会が出来ていた、好子さんと、ゆっくり時間を取って語り合うことができ、その日、好子さんもイエス様を信じて信仰を持たれ、嬉しい記念日となりました。私より3才上の81歳ですが、上野の忍ヶ丘高校卒業で、私たちが上野高校の生徒だったころ、あの辺りに住んでいらしたという方です。二人の息子さんがあったのですが、ご主人の亡くなったあと、ご長男は結婚されないまま。数年前、事故でなくなられ、次男の方は結婚されたものの、お子さんはなく、それでも、とても、やさしい奥さんで喜んでおられましたが、二年前に亡くなられ、昨年から、その息子さんが、筋萎縮症?で、今では病状もすすみ、車椅子生活、殆どねたきりで、食べ物も流動食、話も不明瞭になってきているということです。息子さんはご夫婦で教会に行っていらして、奥様が亡くなってからも、お仲間が病室に集まってバイブルスタディーをしていたそうですが、病気が進んで、それも最近では出来なくなったところでした。お母様の好子さんは、日本のあちこちの神様におまいりするため、帰国を考えているところだったのです。その日、好子さんが家に帰られれて、自分も信仰を持ったことをお話なさると、息子さんは涙を流してよろこび、「ハグしよう」と言って、抱き合って喜んでくれたそうです。この事が息子さんにとっても、嬉しい励ましになったことを聞いて、私たち仲間のみんなも、一緒に喜んでいます。

昨日の日曜日から、仲間のみんなと一緒に教会に通い始められました。今度はいつか、息子さんのところへも、讃美歌のコーラスでも、お届けに行こう、と話し合っています。息子さんに、ご自分が天国にいったあと、「お母様が一人ぼっちにはならない」事を見せてあげたいと思っています。

ここ迄書いたところで、桜のお花見のお誘いが入りました。結構、お庭に桜を植えている方がいらっしゃいますので、そう言うお花見も出来ます。今週末は氷点下になるとか、いわれていますので、来週の後半は真っ盛りになることでしょう。みんな、それぞれにお弁当持参で集まることになりそうです。

5月の初めには(5〜11日)、ヘレンに山小屋を借りて、キャンプをする計画を立てています。三つのベッドルームと三つのバスルームがあって10人は泊まれる(それ以上)1軒屋です。運転の練習を兼ねて17日の土曜日には5人で日帰りの下見をして来ました。大きな、ジャグジーつき、ゲームの部屋もあり、キッチンも2箇所にある2階屋でした。一週間借りて、1200ドルです。今回はキーウェストまでの旅行をやめての代案だったのですが、ずっと安く、参加もしやすくなって喜んでいます。東京の妹すみこに頼んで、ふるい名画(十戒、ベンハー、5つの銅貨など)のテープ送ってもらっていますので、それも楽しみにしています。これから、献立を考え買い物、持ち物のリストアップ、そして私は、プログラムの検討など始めます。そのためにも、明日は又病院へ行って、薬の按配を考えていただこうと思っています。お元気で。  

郁子

郁子へメールを送る

アトランタアドベンチャーに戻る

日本語玄関に戻る