一麦:渡辺家のHP

 

アトランタ発第114便

2014.8・29

本当に暑い暑い夏でした。まだ安心できないと言われていますが、ここ2,3日ちょっと息をつける様なお天気です。災害が多い年だったと思いますが、広島ではまだ救出作業が終わっていないのですね。犠牲者も沢山出ている様で心が痛みます。何も出来ないのですが、毎日テレビのニュースを見て、案じつつお祈りしています。

私も、この暑さには勝つ事が出来ず、家にこもって怠け者を決めこんで過ごしました。ただ幸せなことに、家の中は一定の温度に保たれていますし、湿気が少ないせいでしょうか、日の出前とか、日陰はそんなに激しい暑さではありません。ですから、畑の水やりは陽が昇る前、買い物は太陽が上に昇ってしまって、横の窓から陽が射さない時間にすませる様に等、考えて行動していました。ここしばらく、夏に頼子たちが日本へ帰っていましたので、夏の釣り旅行が出来なかったのですが、今年は頼子たちの日本行きが秋に変更されましたので、久しぶりに、7月初めの独立記念日のお休みに、フロリダへ釣り旅行に行く事が出来ました。暑さに弱い私は、ちょっと心配しながら、一日だけでもピアに出られれば良いと思い、出かけましたが、どうしてどうして毎日、ピアに出る事が出来ました。気持ちのよい風が吹いて、暑さを感じることも無いほどでした。大きな鯵が沢山釣れて、お刺身にも舌づつみをうったことでしたが、毎日お天気で、海の色が素晴らしくきれいで、思わず写真を撮って、寂しがっているお友達に送ったりしました。

驚いた事に、その写真が神様に用いられた様で、「傷ついたご夫妻」が29年ぶりで「海への家族旅行」を計画するきっかけとなったとの事、喜んでおります。

7月下旬には、ウェストミンスター教会のキャンプがありました。その日は、又一段と暑い日で本当に内心びくびくでしたが、キャンプ場に到着した5時頃になって、温度が下がりだし、無事にいつも通りに参加する事が出来ました。

今回は、オーランドで「キャンプでの再会」をお約束して来た方々が、8名で参加され、私が着くのを待っていてくださいました。他にも、ビューフォードの方々、コロンビアからの方、アラバマからの方々、多くの方とお会いする事が出来てうれしかったです。まあ、つかの間の逢瀬でしたが、顔と顔を合わせて「会う」事の出来るお恵みは本当に格別うれしいものです。

キャンプが終わってから、牧実たちと一日お昼を一緒にして、ゆっくり出来たのもうれしい事でした。その後、3週間ほど、ちょっと「家にこもって」「避暑」をしていましたが、久しぶりに、ミシンを引っ張り出して、ズボンを2本、スカートを一つ、ワンピースを一つとスーツ(これは、義母の着物を作り変えようと、型紙まで取ってあったものですが)を仕上げる事が出来ました。体型が「ずんどう」になったので、作業は簡単になりました。私の場合、どういうわけか、生地はいろいろな方から頂いたりして、まだまだ使い切れないほどあります。「作り始める気力」が湧いてこないのが問題なだけです。

読みたい本も沢山有るのですが、気力が湧いてこないと、お昼寝をしたり、ただテレビを見たり・・・となってなかなか有効に時間が使えなくて申し訳ない気がします。

ただ、8月の特集として、戦争関連の番組も多く企画されていましたので、出来るだけ、それを見るようにしました。「山本五十六・70年目の真実」など、興味深く、いろいろ考えながら見させていただきました。「核兵器反対」の運動もかなり見ましたが、これについては、私としては「核兵器・原爆反対」より「戦争反対」の方がしっくりする様に思って見たことでした。

「戦後69年」と聞いて改めて、月日の流れの速い事を実感しましたが、気がつけば周りは戦争を知らない人が一杯です。大陸の奥地から、大変な思いをして帰って来た方々の経験は、思い出などで、残されている様に思いますが、そんなに苦労しなかった私たちにも、それなりに「戦争の思い出」は残っています。「特別な苦労」では無いけれど、普通の人として通ってきた経験も、やはり「普通の生活」ではあり得ませんでした。

やはり、伝えて行く必要があるかも知れないと思う様になりました。それで、ブログに私たちの足跡を書いてみようと思い立ちました。終戦の時に、5年生だった私ですが、兄弟で話し合うと、それぞれに思いがけない事を覚えている事が分かります。もっとも幼かった妹たちの記憶の中には、後から思い込んだ思い違いも混じっているかも知れません。私の記憶でも、勘違いがあるかもしれません。それでも、出来るだけ、矛盾しないところを書き残して行こうと思って少しづつ書き始めました。書いている間に、私の「戦後」はどこまでかな、と言うことも考える様になりました。つまり、戦争の影響を受けた生活、と言う事でしょう。考えながら・・・です。

先週の土曜日23日、一ヶ月ぶりに「ジェジュ」のお風呂屋さんに行くために、頼子のところに行きました。ちょうど、頼子の誕生日でしたが、ケーキは要らないというので、お風呂のあと、二人で、「スノー」と言う氷やさんへ行ってゆっくりしました。ジェジュのおふろやさんは韓国人が経営者で、初めのうちは韓国人が多かったのですが、今はなぜか、アメリカ人が殆どで、韓国人はあまり見られません。不思議な現象です。アメリカ人が来はじめてから韓国人が減ったのは、洗い場でのマナーの違いからだという声も聞かれます。アメリカ生活では、「後ろの人に水をかけないように気をつける」と言うマナーは経験する事が無いでしょうから・・・・。そういう意味では、私たちも顔をしかめる事が多く、混んでいる時間には行く気になれません。

お風呂の後で行った氷やさんですが、こちらのかき氷は日本のものとはちょっと違っています。面白いことに、ジェジュの中の氷やさんの氷はじゃりじゃりと粗い氷ですが、スノーの氷はふわっとしていて綿菓子みたいに溶けてしまう様な氷です。抹茶と小豆がいいなと言いましたので、頼子が注文してくれましたが、出て来たのは、抹茶「アイス」みたいな「氷」に小豆のあんがのっているものでした。

日曜日には楽しみにしていた頼子たちの教会へ連れて行ってもらいました。

そして、月曜日には、光江さんと「聖書とお習字の勉強」の時間を持ったのですが、結局はおしゃべりもしたくて、今回、「お習字は自宅で自習」する事になりました。その時の話でびっくりした事があります。光江さんの愛犬ラッキーは老犬で、病気で、哀れな状態だと心配していたのですが、思い切って受けたと言う高価な精密検査の結果、何と、甲状腺の働きがかなり悪い事が分かったそうです。それで、高い注射をしてもらい、お薬を飲ませはじめたところ、2週間で皮膚の腫瘍も消え、貧血症状も消え、寝てばかりのよたよただった犬が、2階までの階段を昇るようになったと喜んでおられます。

私も、ペットと言うものが、家族の様に人の支えになっている事を思うと共に、動物が人間と同じ甲状腺の病気になっていたと聞いてびっくりしたことでした。

さて、我が家も、みんな秋の学期が始まって、夏休みが終わりました。

この夏は、はじめて梨の収穫が出来て大いに楽しませてもらいました。野球のボールくらい、と少し小さいのですが、大変甘く美味しかったです。

50個ほど実がなりました。10個くらいは鳥に食べられてしまいましたが、丁度、孫たちも家にいる時期でしたので、みんなで味わう事が出来ました。

9月になりますので、また、勉強会もスタートさせるべく準備をしています。

皆様もどうぞお元気で。ご祝福を祈りつつ。     

郁子

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