一麦:渡辺家のHP

アトランタ発第116便

2015.1・26

 

 早いもので、1月も間もなく終わりになろうとしています。皆様いかがお過ごしだったでしょうか。今は、ニュースの人質事件を見て心を痛めています。

こちらの領事館からもメールが入って警戒するようにとの事です。本当に何時何が起るか分かりませんね。でも・・・全く注意しないのも愚か、注意しすぎてびくびく過ごすのも愚かでしょう。備えと覚悟を確かにして、やはり前向きに歩んで行きたいと思っています。

 これは、テロのことだけでなく、年を取って体調が弱って行く私たちの心がけかなと思っています。先日もテレビで被災した方々の中に生活環境が急に大きく変ったことから、出歩くなどの活動をしなくなった方々が、急激に足腰に衰えが見られる「生活不活発病」にかかって要介護生活になっていると言う報告がありました。やはり、動ける限りがんばって動いていないと駄目な様です。

 さて、年末、クリスマスは、マイケルが所属しているバンドのコンサートから始まりました。リンは仕事がありましたので、忠信と二人で出かけました。自分では夜の運転をしませんので、美しいライトアップした夜景を見ながらの道中も楽しむ事が出来ましたし、照明を落とした中で演奏されるラッパの音は、最初のクリスマスの夕べ、野原に響いた天使たちの歌を思わせてくれました。

 次は、ケネソー大学で行われたリンの大学院の卒業式でした。これは、大学院だけの卒業式でしたので、マイケルの時のように屋外でするほど大きな式ではなく、チケットをもらって大きな体育館のようなところでの式でした。車椅子の席も設けられていて、家族みんなで出席しました。時代の流れ、アメリカの経済の関係もあって、図書館での仕事探しをあきらめて、統計学の方向に進路変更をしての学びでした。十数年のブランクを持っての勉強、学校へ行く日は週一回程度でしたが、コンピューターでの学びのページ数は膨大なもので、よくがんばったものと思います。卒業の少し前からインターンでの仕事も始まっていましたので、式の直前まで忙しそうでした。

 

 幸子さんのお宅での12月の学びはいろいろなご都合で、こられない方もあってちょっと寂しい集いになりましたが、その寂しさを埋める様に新しい綾子さんと言う若い方が加わって下さり大きなお恵みを頂きました。幸子さんのお嬢さんの百合ちゃんとご一緒に若いママたちグループで活躍していて下さるのだそうです。先日1月に入って、最初の会がありましたが、綾子さんは勿論、更に美和さんと言うお仲間も加わって下さり、平均年齢が一段と下がった感じです。今回は「ノアの箱舟」について科学的に検証して、聖書のメッセージを学びました。この学びは他のところでも、依頼されている興味深いものです。

 ところで、115便でお亡くなりになった幸子さんのご主人のお仕事について、「日本のコカコーラの生みの親とも言える方」と書きましたが、これは私の聞き間違いだったそうで、取り消させていただきます。失礼しました。主人より半年早く天国にお帰りになられたご主人は、今は天国で、このお家での学びのために祈っていて下さる事だと感謝しております。

 

 12月21日のクリスマス礼拝はウェストミンスターの日本人教会で守りました。その後、24日から28日まで圭三さん、頼子がフロリダに誘ってくれましたので、パナマシティーに行ってきました。12月の釣りは初めてでしたが、やはりお魚も少なく、お天気は支えられましたが、釣果は初めてのゼロでした。ただ、圭三さんは「エイ」を釣り上げ注目されましたが、これはどこかに毒があるとか、気をつけて海に戻すしかないものでした。もっとも今回ははじめからお魚は期待せずピアで「海風に吹かれての読書三昧」を楽しみにしておりましたので、天候が守られたことは感謝でした。広い海を眺めて、素敵なクリスマスでした。28日にいつも出席するパナマシティーの教会で礼拝を済ませてアトランタに帰りました。

 そして翌朝は、起き抜けに、まだ暗かったので、慎重に慎重にと気をつけて運転して家に帰ってきました。実は、11月末頃から膀胱炎にやられ、薬を出して頂いていましたが薬の効きが悪く、年末ぎりぎりの29日にも病院(クリニック)へ行かなければならなかったのです。ハイウェイを使えば、松井家からまっすぐ行けるのですが、世話をかけず自分で行きたいと思いましたので、一度自宅に帰り、一時間ほど休んでからいつも通りの道で出かけました。結果、今回(2回目3週間)の薬も効いていない事が分かり、年をまたいで新年早々に再び受診の予約をしてきたのでした。

 体力が弱ったことを自覚する様になって、時々弱音を吐くようなことを書きますので、とてもご心配をおかけしてしまった様なお便りを頂いて申し訳なく思っています。でも、季節になると「インフルエンザの予防注射」をプレゼントして下さる様な親しい先生も与えられており、きちんと受診し、忠実にお薬も飲んでおりますのであまりご心配下さらない様にお願いします。糖尿病は長年のことですが、インシュリン注射の量を減らそうとして、そのために時々調子を狂わす事がありますが、特に心配なことはありません。コレステロールも最高の薬で問題なしです。一度薬を弱めたテストをしてみたのですが、直ぐに変化が現れて、もとに戻しました。

 血圧と腎臓は少々面倒でいろいろな薬を使っています。腎臓の薬の中には、日本で出ていないほどの強いものも使っています。血圧も全体に高いのですが、時々異常に高くなります。常用の薬と、その高さを見ながら調整する薬とを使っています。それは飲めば直ぐに下がるのですが、副作用で死にそうになるほど口が渇く為、アメリカ人の半分の量を数値に合わせて加減して飲んでいます。最近増えたのが肺の働きを良くする?喘息の薬です。体調の悪い時、聴診器を当てた先生が「肺がはたらいてない」と言われますが、何年も前に95歳並の働きだと言われていました。若い頃から始まっていたものです。

 こんな状態ですから「病人」だとも言えるのですが、不思議なことに、日常の生活では、何処も痛い事もなく、苦しくもありません。ただ人に合わせようと急いだり、力を入れてがんばったりすると体調が崩れます。私が車椅子を使うのは足が悪いためではなく、呼吸器の問題のためです。前に靭帯をいためたり、腰を痛めたりで、車椅子のお世話になった事があるのですが、今は足が問題ではありません。

 自分のペースを守っているかぎり、たいていは「いつも元気そうね」と言われるほどです。時には、その返事に困る事があったのですが、今年はちょっと考えを改めました。薬をこんなに飲んでいるのに「元気です」と答えて良いかどうか、迷ったことがあります。でも思い出したのが主人が言っていた言葉です。「食事と同じ様に、薬も神様に感謝して飲むといい」と。そうです、私は食物と薬で生かしていただいていると思い、それを神様に感謝して、素直に「元気です」と答えることにいたしました。もしかしたら、どなたかにご迷惑をおかけしたり、お世話になったりする事があるかも知れませんが、その場合には神様がその方にお報いくださる様に祈って行きたいと思います。

 こういう健康管理の仕事があるので、私の朝は結構忙しいです。

 第一にするのが聖書を読むことですが、日課表に従って読んでいます。3年前から、一年に一回読みきる計画に従っていますが、かなりの量になりますので、遅れると大変なことになります。でも、この聖書の言葉に没頭し、全てを忘れて過ごすことの出来る時間は本当に心が満たされる幸いな時間です。

 その後に健康管理のフルコース、血糖測定、血圧測定、記入、吸入薬、食事の用意、食前の注射、インシュリンの注射(朝の分)8種類の常用の薬、が待っているわけです。あわてると何か忘れるので、チェックしながらです。

 

 暮れの29日、フロリダから帰ってクリニック行きをすませてから、大急ぎで「もちっこ」を使ってお正月用のお餅をつきました。日本だったら大掃除と言うところでしょうが、こちらはそれがありません。大晦日の晩は家族全員で松井家の近くの「豊美」と言う中華料理店に集合。私たちの他に2家族と三人のお友達が加わり、全員で17名の会食でした。新しい顔としてひとみさんが加わり、圭三さんたちが開店当時からの常連だからと親しくして下さるオーナーのサービスもあり、賑やかにご馳走を頂きました。そこから、帰る方、次の予定に回る方もありましたが、殆どは松井家に席を移して「紅白」を見ながらコーヒータイム、「年越しそば」を食べて越年。

 新年の2時頃帰宅し、いよいよ元旦の朝、ウェストミンスター教会の元旦礼拝です。前の晩ご一緒だったひとみさんも仮眠のあと、礼拝に出席してくださいました。礼拝後、いつもの様に、お雑煮とお汁粉が振舞われ、その後はお楽しみ会の予定が組まれていましたが、私とひとみさんは抜け出して、道路を挟んだところにあるスターバックスで今年最初のゆっくりした静かなおしゃべりタイムを持って帰りました。

 その後、私の誕生祝いを3回もいろんな方に持っていただき、多くの方のご愛に支えられていることを心から感謝したことでした。

 

 あと何日・・・・問題なく4月2日成田に着けるように祈っています。6月2日までの携帯は前と同じ080−3343−0189です。忙しくなりそうなので、次号は戻ってきてからの6月になると思います。

 皆様どうぞお元気で。

 前便の中でもう一つ訂正があります。りんごの故郷はアメリカではなく中央アジアで17世紀頃、ジョン・チャップマンらによってアメリカに紹介されたものだそうです。勝手に思い込んでいました。ごめんなさい。教えてくださって感謝します。           

郁子

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