一麦:渡辺家のHP
アトランタ発第117便
2015・6・10
「ただいま」のご挨拶です。(前半はブログと同じ)
6月3日無事帰宅いたしました。
「行くにも帰るにも、今よりとこしえまでも守る」(詩篇121:8)とお約束を下さっている主が、この2ヶ月の間の全ての行程に、共にいてお守りくださったことを感謝しております。親しい方々が心をこめてお祈りくださったことも本当にありがたく思っております。
思い描いていたよりもはるかに素晴らしい巡回となり、伴ってくださった主にご栄光を帰し、感謝をささげております。残念ながら道中それぞれのところから新鮮なほやほやのお恵みをお伝えしたかったのですが、やはりそれは、私の力不足で、実現できませんでした。祈りながら準備をして行ったことではありましたが、少しもずれないで、計画が進められている時、思いがけなく見事に挟まるようにある方との素敵な時間が与えられた時、または集会の中で主を受け入れる決心を明らかにされる方々が起こされた時、本当に身が引き締まるように主のご臨在を感じたものでした。賛美と感謝をささげながらの2ヶ月でした。季節的にも桜満開の日本列島を縦、横に動きましたので本当に「きれいね」を連発するようでした。美しく修復のなったばかりの姫路城や、近寄る事ができなくなった箱根の地獄谷をその直前にロープウェイで渡ったこと、北海道では、本当に偶然、道の直ぐ側に丹頂鶴が舞い降りていて、後戻りしてくれたタクシーの運転手さんの親切で、しばらくみとれていたり、「霧の摩周湖」で知られる摩周湖も、文字どおり、真っ白な霧の中をすすみましたのに、到着したときには見事に晴れて「見られたこと」などなど、本当に祝福一杯の旅でした。はじめの一週間、こちらからのリツ子さんとご一緒に姫路、松山、博多、熊本、そして熱海と楽しく回る事ができました。終わりに近くはやはりこちらからの西本幸子さんと北海道、青森を10日あまり、ご一緒に祈りながらの旅をする事ができたのもうれしい事でした。9回の日曜日は、土浦恵み教会(主人の納骨室がある)町田教会、九州日田教会、大阪くずは教会、那須の高原教会、北海道北見教会、仙台教会、軽井沢教会、千葉の館山教会で礼拝をささげました。四国宇和島では伝道集会と朝祷会、勝浦での特別集会や韮崎教会の祈祷会にうかがえたのも大きな喜びでした。くずは教会でこれから献身して神学校に入るという兄弟に会えた事、又町田でこれから伝道者になろうという方と語りあえたこと、思いがけず五十年ぶりで伝道に燃えている姉妹と再会できたこと、またほぼ五十年近く会いたいと思いながら会えなかった元宣教師の姉妹と会えた事、新しく紹介されてお会いした方が、末期のご病人をお見舞いに行くので、祈りを教えて欲しいとおっしゃって、お手助けしましたが、その夜、お祈りをなさって翌日には召された知らせが入ったこと、宇和島では伝道会にいらした三人の方が揃って救いの祈りをささげられたこと、数えても数えきれない喜ばしい事がありました。そして、個人的にお訪ねした100人ほどにもなる方々が忠実に主の業に励んでいらっしゃるご様子を見て大きな励ましを受けました。特に老人ホームに入っているN姉が毎日聖書を読み、暗誦聖句に励んでいること、脳梗塞で倒れて入院中のもう一人のN姉が聖句を暗誦し、讃美歌を歌い、しっかりとお祈りをされる事、又、ご主人のT兄が、周りの方々が「涙ぐましいほど」よくお世話をしている、と言ってくださったことは涙が出るほどうれしく思いました。
体調は、血圧はいつもより安定しているほどでしたが、血糖値は、これから相当がんばって下げる事に取り組まなければならないと思っています。
今回、新しく分かったことですが、飛行機に乗るに際しての荷物が、以前は2コ(一つが50ポンド、23キロ)までだったのに、一つに減らされていたはずだと思っていました。ところが何人かの方から、それが再び変更となり、日本からは2コの荷物が許される様になったと聞きました。半信半疑でしたが、とにかく「23キロ分」を郵送にすれば絶対に一万円以上かかるので、この場合はオーバーして100ドルはらったとしても、その方が良いと覚悟して二つの荷物を作りました。残念ながらやはり二つ目の荷物のためには100ドルまたは12500円を払わなければなりませんでした。その100ドルも、カードで払うと「後から120ドル以上の請求が来た」というお話も聞かせていただいていましたので、(これは換金手数料だそうです)100ドルをキャッシュで払いました。ついでに、妹が荷物三つになるといくらですかと聞きましたら、300ドルになりますと言うお返事でした。つまりオーバーする二つ目の荷物は一つに200ドル取られると言う事です。
更にこの一つか二つかと言う問題は、「切符の種類」によって変るものらしいと分かりました。ご参考のため。(以上、ブログより)
さて続きと言うわけではありませんが、もう少し余白がありますので・・・・
4月2日に到着してしばらくは、お友達に頂いた信じられないほど軽いコートが大活躍したり、5月中旬の北海道で、スカートでは寒くてズボンを買ったりしましたが、帰国前の一週間ほどは蒸し暑くなり、アトランタに帰りついた時にはとても涼しく感じました。でも、こちらでは暑い暑いと言っていましたから、これが「湿気」のせいなのかと改めて実感したことでした。
2ヶ月ぶりの運転、ガソリンを入れる手順、不確かになったカードの暗証番号や住所のコードナンバーなど、ちょっとびくびくしながらでしたが、不思議なものでハンドルを握ると全て昨日のことのような感覚が戻ってきて何事もありませんでした。翌日には一時間運転してクリニックに行き、次の日は畑の手入れをしましたが、出発前に蒔いていった大根が30センチほどにも伸びて密集していましたので、間引きをして教会に届け、日曜日のお昼に皆さんに食べていただくことにしました。そして週末には、頼子のところにと「毎日運転」と言うこちらでの生活に戻る事ができました。圭三さんと頼子に連れて行ってもらったレストランには、明日、教会に連れて行ってもらいたい、と言う方が待っておられて、早速翌日はうれしいお手伝いをさせていただきました。
今回日本で面白く感じたことの一つは暑い夏を迎えつつある日本で「夏服」が半そででない、と言う事でした。
歩いている人も長袖、お店で売っている夏物でも「長袖」。ただ、とても気持ちの良い素材のものでしたが、どうやら「太陽」に当たることを恐れての事と思われました。もっと暑くなったら「ノースリーブ」も出て来るのでしょうか。変ったのかな、と不思議に思いました。
もう一つつくづく実感した事は、時間の流れのことです。これは「狭さ、交通機関の便利さ」の違いだと思うのですが、朝のうちに役所に行って、午後からは人に会って、その後お買い物をして、ついでに郵便局によって・・・などと言う事が何の苦もなくできてしまうと言う日本での毎日に比べて、帰ってきてから思ったことは一日に一つの事しかできない、「広さと言う不便さ」でした。そして、やはり、日本では「良く歩く」生活を実感しました。私は歩く事が本当に苦手になりましたので、タクシーを使う事も多かったのですが、駅の構内だけでも結構歩くものだと思いました。気候の良い時に来なければ、と思ったことでした。
「もう最後」と言いながら続いている訪問で「何回目の最後?」とからかわれたりしていますが、クリスチャンとしていつでも「最後かもしれない」気持ちは大切ではないか、と開き直っています。今回はのんびりするつもりだったのですが、どうしてどうして一番広く回れたわけで、この体調を整えていただけたことを感謝しています。
今回一つだけ予定を変更しなければならなかったのは青森県八戸の訪問でした。
藤田美智子さんのお招きで4泊させて頂き、県内をご案内いただくことでしたが、何と伺う4日前の夜、心筋梗塞で急遽入院してしまわれたのです。驚いた事には、倒れたご本人が、気づいてから自分で運転して緊急入院されたと言う事でした。お医者様にも、周りの人にもとっても叱られたそうですが、本当によく守られて何事もなかったものです。直ぐに酸素マスクをつけて安静にされたわけですが、一日遅かったら天国へ旅立つところだったそうです。ところが、私の方もその時、ちょっとした不注意でメールを受けていたアイパッドを水にぬらして使用不可の状態にしてしまっており、1日前青森に入ってからそのニュースに触れ、大変びっくりしました。指折り数えてその日を楽しみにしていてくださったそうで、本当に残念なことではありましたが、これも、神様のご計画の中で起ったことと受け入れ、次回をお約束して、2日間、病院でのお交わりをして東京に帰りました。その空白にできた2日を使って、仙台の教会をお訪ねする事ができました。本当にどこへ行っても暖かく迎えていただきました。早くお礼状をと思いながらもう一週間が過ぎてしまいました。
昨日は私の留守中に、突然召された木下ケンさんの奥様、スイスイさん(台湾の方)からお電話を頂き、私も早く伺いたいと思っていましたので、GPSを頼りに出かけました。突然のことで、まだアトランタに来られて間もないスイスイさんがどうしていらっしゃるかと案じていたのですが、この日は特別、「金婚式にあたる」日、あれこれと準備して楽しみにしていた日だったそうで、とてもお辛かったことと思います。でも、長年の信仰のお姿を見せてくださり、しっかり落ち着いておられて感謝しました。お昼には、西本幸子さんも加わってくださり、おすし屋さんで小さな「金婚式のお祝い」をしました。ケンさんも一緒にいらっしゃるような感じでした。いろいろな事が起りますが、全て最善をなさる神様を信じることで前向きに乗り越える事ができますのは幸せです。
どうぞ、夏に向かって暑い日が続く中、皆様どうぞお体をお大切に。
お礼をこめて、帰国のご挨拶まで。神様のご祝福を祈ります。
郁子