一麦:渡辺家のHP

アトランタ発第122便

2017・6・6

 新年のご挨拶をお送りしたまま、6月になってしまいました。随分久しぶりのような気しますが、あっと言うまであった様でもあります。

 

 日本のお天気も、季節と関係無い様に、驚くように寒かったり、暑かったりしていますね。 体調の管理がむずかしいだろうなあ、と思いながらニュースを見ています。こちらは昨年の様に春になってからの寒波はなく、順調に「夏」に向かっています。お天気の良い日には、もう外仕事は出来ません。これからは暑さとの戦いですが、突然の大雨、通り雨、夜明け前の雷で目覚めることも度々です。

 

 クリスマス・ローズが咲いた、テッセンが咲いた、と喜んでいましたが、梨も桜も藤の花もあっと言う間に過ぎて、今は緑の木々と、高いところに泰山木の白い大きな花が咲いています。この花を見ると、これが「アレルギーの原因なの」と嘆いていた今は天国の高橋和子さんを思い出します。主人と同じ年でしたから、もう丸8年になります。

 

 私は昨年、クリスマス直前に日本から元気に帰ってきたのですが、糖尿病の検査結果があまりに悪かったので、注射と食事のバランスなどを調節する為に、厳密な記録をとる生活を命じられて、気の抜けない忙しい生活をしています。

食事がすむと直ぐに、スマホに2時間後のタイマーをセットします。テストをする検査セットもバッグに入れて持ち歩いていますので、今日など、買い物の途中でピーピーと鳴り出し、急いで店の中で検査したことでした。以前は、普通の方の平均値ほどに下がると、私には、異常と言うことでしょうか、いろんな、症状が感じられたのですが、最近の3回ほどは、殆ど、感じないまま、突然変な気分になって測ってみると、大変危険なほどに(43,46、とか)下っている事があり、注意するように言われています。一人で忙しいと、つい時間を忘れて「空腹感」を感じるまで何も食べなかったりしたのですが、時間的にもう少し正しく食事を取らなければいけないな、と教えられています。でも、足腰の方は、最近は杖も車に積んであるものの、殆ど、出番が無いほど、元気で動いています。

 

 今年になってとてもうれしい事がありました。毎月700ドル(簡単に考えると7万円)以上の薬代は私の生活の大きな苦痛だったのですが、お友達から、「もっと安く買う方法があるわよ」と教えられ、頼子やリンがいろいろ調べてくれた結果、驚くことに約300ドル(3万円)も安く買えることになったのです。保健ではありません。処方された薬に限りますが、値引きする会社がいくつも存在するのです。そしてそのそれぞれの会社のカードによって、値引きの巾も異なり、それを扱う店も違うという難しい仕組みになっています。とても私には出来ることではなく、リンが付き合ってくれますが、最初は四つの薬を買うために、インターネットで各カード会社が示している値段を比べ、そのカードを扱っている店を調べました。それぞれの一番安く買える店を調べた上で、三つの店をまわり、そこでも長い時間あれこれのやり取りがなされ、申し込んでは、時間をおいて取りに行くので3時間以上の時間がかかりました。

 

 しかもそれらの店は、今まで高く買っていた同じ店なのです。何年もの間、窓口で「高いですね」と同情はされましたが、その窓口の人も、そんな方法がある事を教えてはくれませんでした。アメリカは「自分で動かなければ」の国だとは聞いていましたが、今更ながら恐ろしくなりました。8種類の常用薬と2種類の注射、検査用紙、は毎月買わなければならないのですから、私にとっては、とてもありがたいことで感謝しています。

 

 4月には、日本人教会で 40周年の記念行事がありました。日本からの

お客さまもあり、本田ルツ子さんのコンサートもありました。その少し前に全く突然でしたが、役員をしていたまだ中年の方が召されました。リンパの癌だとか聞きましたが、10日前の礼拝では、聖餐式のパンを配っておられたとか、本当に忠実な教会生活をなさった方でした。3日前には、オーランドの武田にも電話をなさって、すべて神様にお委ねして平安なご様子だったそうです。告別式には私も出席しましたが、ご家族も、心の準備が出来ていたのだと思いますが、落ち着いてしっかりしておられました。主人もそうでしたが、クワイヤーが大好きな方で寂しくなりました。三人のお嬢さんがありますが、上の二人は結婚されて家を出ておられますが、一番下の方が、大学に入ったところで、心残りではあったかも知れませんが、まだお家におられます。フィリッピン人の奥様のことを思うと、やはりこれは神様の「最善の時」なのかな、と思わされています。

 

 私は忠信たちとアメリカ人のフリーメソジストの教会に行っています。今年は、イースター前の金曜日の夜もたれる「グッド・フライデーの集まり」にも連れて行ってもらいました。イエスさまが十字架につけられた金曜日を覚える時ですが、いつもは明るい会堂も光が落とされ、室内も「静かに」と映し出されたとおり、シーンと静か、それぞれが、「自分の罪が赦されるために」イエスさまが十字架に身代わりとなって死んで下さったことを深く考える時が用意されていました。何処のさばきでも「死刑に当たる様な罪は見つけられない」と言われながら、遂には、民衆のねたみによる訴えと分かっていながら、死刑の執行がなされた事は、「人類の身代わり」となる神様のご計画だったのです。

 

 中一日おいてのイースターの礼拝はガラッと変わって喜びの礼拝でした。つまり、死後に受ける神の罰は解決されたので、「死」が力を失って恐れるものではなくなったからです。

 

 続いて春のコンサート礼拝がありました。大小のクワイヤー、幾つかの独唱、ハンドベル、など音楽牧師の組み立てにより、黒人霊歌も多く含んだ素晴らしいコンサートでした。会衆も一緒に感動し「賛美礼拝」の名の通りでした。

 

 今年も7月の初めの週に、頼子夫婦にフロリダへ連れて行ってもらうことになっています。昨年、つり場の先端から戻りかけて熱中症のため倒れて迷惑をかけてしまいましたので、今年は、もう釣り場に行く事はやめて、海辺の宿でのんびり本を読んだりして過ごしたいと思っています。でも、夏はよく釣れて面白いので、「涼しい日があったら???」などとひそかに考えています。

 

 一週間留守にするのは、畑の事が一番、気になるのですが、ちょうど良く夕立がある事を第一に願っていますが、何とか、忠信に見てもらおうと思っています。でも、今年は、乾燥予防にピートモスを敷くと良いと聞いて敷いてありますので、効果があれば良いなと願っています。

 

 春先にビワの花が咲いたので、今年こそ、実がなるだろうと思ったのですが、一つも実になっていません。でも、ビワは、大西洋側のチャールストン辺りでは、沢山植えられているので、出来ないはずは無いのです。まだ早いのかも知れません。でも、今年は、梨も、イチジクも、柿も、桃も、ちゃんと実をつけ、だんだんに大きくなっているので、芝生の一部を「果樹園??」に、と言うここへ来た時の夢が実りつつあります。それに、普通では手に入らない「日本の梅」の木を下さるというお友達のお約束をいただいて大喜びしています。

 来年はまた日本へ行きたいものと、体調管理をがんばらなければと思っています。皆様もどうぞ、お大事に。ご祝福をお祈りしています。  

郁子 

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