一麦:渡辺家のHP
アトランタ発第123便
2017・8・11
久しぶりに書いた122便に多くのお便りを頂き、また、こちらでの変化もありましたので、書くことにいたしました。
今年のお天気は本当に大変ですね。あちらこちらでの地震や水害にはお見舞いの言葉もありません。前にお訪ねしました九州日田の教会では、5年前の地震災害以上にひどい激甚災害に指定されたほどの被害があったとのこと。九州キリスト教災害復興センターが開設され、竹崎牧師が三人の常駐者の方々と共にディレクターとしてボランティアの窓口となって活動していらっしゃるそうです。私が親しいお交わりをいただいています正子さんたちも、炊き出しなどの働きをなさったそうです。更にひどかった隣接の町々のためにも、心を痛めてがんばっていらっしゃるそうです。
青森教会では、牧師先生がいらっしゃらなくなって無牧時代にはいったとか、私の可愛い生徒だった方々が、教会の中でがんばっていましたが、次々に倒れてケアセンターやら入院やらが続き、大変な時代を迎えています。
私はただ、何もできない事を思わされるばかりですが、心をこめて神様のお助けを求めて祈っています。
こちらでは、7月3日にオーランドにいる武田の恒義さんが脳梗塞で倒れました。「このまま召されるのか、不自由な体で生かされるのか、分からないけど」と言う牧実の電話でした。確かに、多くの人が願う事は「ピンピンころり」だといわれますが、「神様の御心」が行われるように祈りました。主人の場合は倒れてそのまま召されるパターンでした。でも、恒義さんはまだ「生きる」ご用があるようです。それにしても、最近の武田家の中に、「神様がなさった恵みのご配慮」を見られる様なことがあった事を改めて思わされました。昨年の暮れに、ニューヨークに住んでいた次女のあゆみちゃん夫婦もオーランドに越してきて二人はそちらの世話になることになり引っ越したところでした。今まで一緒に住んでいたゆかりちゃんの家族も引っ越すことになっており、遠くになる恐れもあったのですが、15分ほどのところに新しい家が与えられて喜んでいました。倒れた時はゆかりちゃんの家で、頼まれて三人でベビーシッターをしていたそうです。勿論そこまでは、自分で運転していきました(牧実はもう運転できなくなっています)運ばれた病院は、その専門病院だったとか。とにかくすべての準備が整っていたと思えたのです。
翌日には、「呼びかけに反応がある」と電話があり、言葉はまだ出ないようですが、意識も「分かっているのかもしれない」と思えるような反応がみられるとのことでした。かと思うと、まったく信じられない様なことを起こしたりで、本当の所は分かりません。声をかけるとうれしそうな表情が見られるそうですが、どこまで分かっているのか、牧実の話では1ヶ月経った今、3歳児かな?と言う事です。リハビリセンターに移されることになりましたが、15分と言う近い所に移る事ができました。二人の娘たちが交代で付き添っており、牧実は、誰かが行く時に連れて行ってもらうくらいの事しか出来ないと言っています。まだまだ、先の長いことでしょうが、神様の守りの手の中にある事を見る思いで感謝しつつ祈っています。
私たちの友達、同僚の多くの方が、既に倒れて、闘病生活に入っていらっしゃいます。勇ましく箱車を押しながらも動き回っている昭子さんも、早期の癌が見つかり、それからは何回か、おなかの中に出来た物を取るという短期の手術入院を繰り返していますが、今回も「一週間くらい病院に避暑に行ってきます」とメールをいただいています。今日が手術の日でした。みんな、「老い」と言う年齢を迎えて、人生の最後の坂を上っている様に思われますが、その先に約束されている輝く希望を大切に「生かされている今」をしっかり歩いている様に思います。クリスチャンの医師としても知られていた日野原先生が105歳で召された事をニュースで知りました。110歳までの予定が組まれていたそうですね。それを思うと、私は少し恥ずかしくなります。ちょっと体調が弱っていたのも有るかもしれませんが、「何時までか分からないけど」とか、「5年後はどうなっているか」などの言葉が多すぎた様に思います。そんな事は分かっていることで、言う必要もない事でしょう。それは神様にお任せして、もっと前向きに考えなければ申し訳ないと反省しています。
前の便りで、血糖値を下げる戦いのことを書きましたが、ご心配をおかけしてしまったかも知れません。でも、先日7月の検査の結果、見事な効果を見る事が出来ました。11.2 と言う数値が 8.3まで下がりました。2月頃に感じていた異常なほどの疲労感はすっかり取れて、動きも楽になりました。ただ、真夏の暑さに弱いのは昔からのことで、畑仕事は今年で引退を決心しました。今年は植えつけただけで一切世話をしなかったので、いつもの半分くらいの収穫でしたが、日本のきうり、なす、トマトと堪能しました。本当に日本のお野菜は素晴らしいと思います。農家の方々の努力と研究心に敬意を表したいと思います。ところで、こちらで美味しいのは、とうもろこしです。今日も6本2ドルのセールで買ってきました。メロンも日本の様に美味しく上等なものではありませんが、当たりはずれを覚悟の上で買います。当たればもうけもの、はずれたら野菜だと思って食べますが、1ドルか2ドルで5人でたっぷりのデザートに出来ます。もう一つ、最近楽しく飲み始めたのが、ケールのドリンクです。頼子に教えてもらったのですが、小さめのバナナ1本、それにあり合わせの果物、イチゴやりんごなどを少し加え、「果物60%、ケール40%」の割合にし、濃度は好みによりますがカップ1位の水を入れてミキサーにかけます。私は水を少なめにしてスムージー風の朝食の一部にしています。
8月になって学校も始まり、黄色いスクールバスが動き出しました。下校時間に当たらないように買い物に出なければなりません。日本にいた時は、8月こそ夏休みだと思っていましたが、やはり少し違うのかもしれません。最近気づいたのですが、蝶々も春先には殆ど見られず、最近少し見かける様になりました。まっ黄色のきれいな蝶々は、もう少ししてから出て来る様です。
今年は日本へ行かないので、アメリカの中の小さい集会を訪問したいと願っていますが、私の運転での遠出は出来ないので、運転してくださる方があれば、と言う状態です。まだお勤めをしていらっしゃるのに、協力してくださる真智子さんのご都合に合わせて、近いうちにどこかに出かけることにしています。それにしても、日本の様に電車やバス、タクシーと自由に行動できる事は素晴らしい事だと思います。と言うわけで、今の私の生活は、ブログで詩篇の学びを週に一回のペースで掲載しているだけで、もっぱら、自分の健康と家族の食事の世話係りです。詩篇は97篇まで来ましたが、とても楽しく準備の時を過ごしています。
話が変りますが、娘夫婦が四年後には、日本に帰る決心をしましたので、私も一緒に帰ることになるかもしれません。どの地方に行くのか、詳しい事は全く決っていないのですが、私は改めて神様のお導きのままに、との思いを新たににしております。無牧の教会も多くなっていると聞いておりますので、そんなところの留守番も良いかなと思ったり、半人前の自分の力を思ったり、結局は「神様のお導きのままに」と心定まった、と言うわけです。
どうぞ皆様、暑い日々、くれぐれもご自愛くださいませ。
ご祝福をお祈りいたします。
郁子