アトランタ発第17便

2002・5・3

 この度は、ウィールス騒動でご迷惑をおかけしました。この手紙を郵送でお送りしている方には、訳がお分かりにならないと思いますが、我が家のコンピューターが、悪いウィルスに侵入されてしまったのです。話には聞いていたのですが、それに、ある程度の予防はしてあった筈なのですが、ダディがうっかり、怪しいものを見分けられずに開いたために入られました。とにかく、誰かにご迷惑をかける事がないように祈っていました。教会のお仲間で、教会のコンピューターをお世話くださっている方が、駆けつけてくださり、二日にわたり、丹念に追い出しにかかり、新しい予防もしてくださいました。それにしても、「注射をする」とか「薬を塗る」とか素人にわかりやすいように説明してくださったのですが、私の頭ではイメージする事が出来ずに、目を白黒するばかりでした。やっと、落着いてホットしています。

 17便は、もう少し先で、と思っていましたが、お詫びと日本以来の「カゼ全快」のお知らせを兼ねて、書く事にしました。このホームページの方は全く別のコンピューターなので、関係ありませんでした。

16便を書いてから間がありませんが、この2週間ほどにも色々ありました。汗ばむような暑い日が続いていましたが、先週終わり頃から、季節が逆戻りしています。26日に、頼子が会社で野球の券を貰ってきましたので、アトランタ・ブレーブス対アリゾナ・ダイアモンドバックスの試合を見に行きました。会社のオーナーがシーズン席を買っているのだそうです。前に見に行ったアイスホッケーやバスケットもそうですが、来期は野球だけにするそうで、私達は良い時に見にいけたものです。その日は夜になってますます冷え込んできて、とうとうダディは大きなブレーブスのシャツを35ドルも出して買う事になってしまいました。ゲームの方も、13:4の大敗で、さすがの私達も8回の表で帰ってきました。初めての経験として、今回は球場のホットドッグを食べました。東京ドームのホットドッグにはキャベツが入っていたと思うのですが、あれは良い工夫だと思います。こちらは、ただ、ソーセージが入っているだけです。でも、ケチャップとマスタードをたっぷりつけて、寒空の下で食べるホットドッグは美味しかったです。

ところで、次に入ってきたこちらのニュースは、「ハヤシのルーが店から消えた」ということでした。狂牛病騒ぎの影響で、日本からの輸入が禁止されたためらしい、というのです。今、新しいニュースによると、カレーのルー、カップラーメン(赤いきつねと青いたぬきは大丈夫)も、スープに肉骨粉を使っているとのことで輸入が禁止になったようです。我が家では、ハヤシはともかく、カレーのルーはなくなると困る、ということで、今日明日にでも、探して買い置きしようと思っています。日本では、輸入禁止でマックのチキンナゲットがなくなっているそうですね。また、ブタ肉の輸入も禁止になったとか、牛肉についで大変な事になりましたね。どちらも早く、解されることを願っています。

アトランタでは二つの日本語情報紙、アトランタ新報と、アクシス・アトランタが月に二回発行されていて助かっています。今の号では、季節の注意として「トルネードの注意」と「ファイヤーアントに注意」というのが出ています。トルネード(竜巻)は四・五月になると発生するのですが、毎年、かなりの被害、死亡者もでます。警報が出たら地下室に避難するように、バカにしてかからないように注意されています。フロリダにはトルネードから逃げるための広い道路が出来ているそうです。もう一つの「ファイヤーアント」というのは、火の蟻というもので、公園や庭に住む赤蟻ですが、毎年数人が刺されて死んでいます。1970年に南米から貨物船で入ったものらしいですが、今では南部を中心に広がっています。大変攻撃的で巣の上に立っていたりすると、アット言う間に取り付かれるそうです。ある知人の小さな子供さんが巣の上に座っていたらしく、気がついたら両足にびっしり昇っていたとのこと。そのお母さんは幸い看護婦さんだったので、知識もあり、すぐ、バケツに水と重曹をいれてその子を中につけて難を免れたそうです。この蟻殺しの薬は、どこの家庭でも常備していて、巣を見つけたら、直ちにまかなければならない、ということです。私は毎日、庭を見回るので、蟻の巣にも注意して探しています。その他に、今、庭の仕事としては、芝生の草抜きですが、毎日取っても、次々と出ています。中には、草と言うより、大きくなる「木の芽」もたくさん生えています。松の芽や柏の芽がよく出ています。今年から、野菜の屑を畑に埋める事にしました。土が悪いのは仕方がないので、随分たくさん「土」を買いました。大きな三十キロもあるような袋をいくつも買いましたが、車の積み下ろしが大変で、お店の人に手伝いを頼みましたところ、きてくれたのは、引退したおじいさんで、大丈夫かなと心配しましたが、とても力のある人でびっくりしました。今はまず、トマト、なす、キウリ、の苗を作っています。去年、コロンビアの友人から貰った「白桃」の種をまいておいたところ、気がついたら30センチにもなっていました。頼子に見せましたら、「桃、栗、三年だよね」と楽しみにしています。もっとも、この家もいずれは買い換えるつもりでいますので、地植えにしないで大きい鉢に植えておこうと思っています。ジョージア州は桃の産地として有名ですが、ここのは黄桃です。比べてみると、やはり、白桃のほうが美味しいです。

アメリカの景気が良くなってきているそうですが、家の売れ行きが良いとのこと。忠信のボルチモアの家も一回目のオープンハウスで売れました。買うほうは、二十軒も見たでしょうか。それでも、どうやら気に入ったところがあって、決めたそうです。私達も、新しいところを見に行くのが楽しみです。(大分先になりますが)

 私は、この11日から17日までミシガン州へ行く事になりました。青森で一緒に働いた事のあるネットランド先生の未亡人が関わっていらっしゃる婦人会が招いてくださいました。グランドラピッツを中心にホーランド、アンナーバー、バトルクリークで、5回お話をする事になっています。今回はここまでにします。帰りましたら、18便を書いて、郵送の方にはまとめて送らせていただきます。どうぞ、お元気で。神様の御祝福を祈ります。     

                                                郁子

 

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