一麦:渡辺家のHP

 

アトランタ発第51便

2006・1・24

 2006年、皆様いかがお迎えになりましたか?まずは大雪のお見舞いを申し上げます。近年雪が少なくなったと言われ続けていましたのに、どうしたことでしょう、今冬は記録的な雪の多さ、被害の状況をニュースで見聞きして驚くばかりです。普段は雪の降らないようなところまで降っていますね。実は、忠信が筑波大学主催のAPEC(アジア太平洋経済協力)国際会議で13日から日本へ行っており、21日に発つ便で帰って来ることになっていたのですが、雪で欠航になり、成田空港のロビーで一泊、翌日はホテルで一泊させられ、やっと昨23日夜遅く帰り着きました。帰ったらすぐホームページに載せてもらおうと準備していましたので急いで書き上げます。

2006年、私は、明けてすぐの誕生日(8日)で71歳になりました。ソロモンの「天のしたには新しいことはない」と言うことばを思いながらも、「新しく造られることの大切さ」を教えるパウロのことばを深く思い、神様の導きのもとで日々「新しいこと」に期待しながら進んで行きたいと、思いも新に新年のスタートをきりました。

こちらでは元旦だけが祝日ですが、今年は日曜日と重なったため、2日が振替休日で、31日の土曜日から3連休となり、ちょっとしたお正月休み気分を味わうことができました。12月は、グリーンビル(サウスカロライナ州)、バーミングハム(アラバマ州)の集会はどちらも前半に終わり、16日金曜日にノークロス日本語バプテスト教会のファミリー・クリスマス、17日土曜日がAJCF(青年の集り)、次の土曜日は、ウエストミンスター日本人教会のクリスマス・イブ讃美礼拝と、25日はノークロスでクリスマス礼拝、終わってすぐにウエストミンスターのクリスマス祝会に参加しました。この間に、グリーンビルの大学に留学中の高梨美香子さん(私や牧実の後輩・高梨雅子さんの娘さん)と連絡が取れてAJCFにお連れしました。この日は武田恒義さんがお話しを頼まれていて牧実も一緒に出席したので引き合わせることができました。今回は学校が冬休みに入ったこともあって他州からの参加も多く、大きいとはいえ個人の住宅に70人以上がひしめいて、スゴーイというくらいの集会でした。多いとは考えて準備されたでしょうが“想定の範囲外”の人数で食べ物の追加など大変だった思います。帰宅は11時過ぎになり、美香子さんは我が家にお泊りでした。翌日の3時までに教会のクリスマス会に行かなければならないので礼拝後ゆっくりできないということでした。ところがグリーンビルは16日から強風で停電が続いており、土曜日夜の時点でまだ回復せず、教会の集会はキャンセルになりました。翌日はウエストミンスターの礼拝に参加、午後は日本食品店「とまと」にご案内し、買い物をして帰られたのですが、まだ停電が続いていてアパートの周囲は皆さん避難してしまっており、暖房もないので、美香子さんもお友達の家に泊めてもらったそうです。炊事も暖房も電気のところがほとんどですから、停電すると大変です。

 次の週末クリスマス・イブは、私たちが教会から帰宅する前に忠信一家が元気に到着していました。歯医者のケビン先生からクリスマス・ケーキが二つも届けられていましたので、ケーキを頂きながら待望の「プレゼント開き」の時間を持ちました。普通は25日の朝にするのですが、日曜日で礼拝に行くのでイブにしたわけです。毎年、子供たちからはプレゼントに欲しいものを「希望のリスト」として送ってもらい、それを参考におもちゃ屋などを探し歩くのですが、普段おもちゃやに縁がない私たちは、この時期にアメリカの子供社会で流行しているものなど知ることができて楽しんでいます。今年は子供たちの側からも「希望のリスト」を送るように言われ、金額を考えながらあれこれ注文を書いてみましたが、ちゃんとすてき色のシャツやかわいい室内履きその他を選んでプレゼントしてくれました。次の日はクリスマスの振替休日で、圭三さん、頼子もお休みでしたので、子供たちは圭三さんとテニスを楽しみ、夕方からはみんなで「ナルニア」の映画を見に行きました。次の日は、最近アトランタにオープンした「世界一」の水族館に行きたいと考えたのですが切符が手に入りませんでした。代わりに科学博物館?に行きましたが、そこでアイ・マックス(3D)で「グランド・キャニオン」の見物をしました。自分がヘリコプターに乗っている状態ですばらしい渓谷の間を水面すれすれに飛んでみたり、高い絶壁を上からのぞくように見たかと思うとズーッと引いて、すばらしい全景を眺めたりしたのですが、高所恐怖症の私は何回か目をつぶってしまいました。でも、終わってみれば、これはただ座っているだけで、疲れもせず、実際にその地に行って観光するよりもずっと詳しくわかって良い様にも思いました。次の予告に「サファリ」とありましたので、今度はライオンを見にまた行こうと思っています。今更、アフリカ旅行などは考えられませんが、いながらにして、こんな楽しい思いをさせてもらえる時代にあることを嬉しく思いました。

クリスマスの後、頼子たちは仕事が続き、私たちは「おせち」の準備の買い物と料理に追われました。デービッドはおばあちゃんの「コロッケ」も楽しみにしていますので、ご要望に応えるためたくさんのコロッケを作りました。もちろん年越しそばやお餅もここへ来た時だけのことですが喜んで食べてくれます。30日には忠信が、ダディーの定期健診のためにチェン先生のオフィスについて行ってくれました。診察の結果も異常なく次回は1年後・・・といわれ安心しました。この診察は英語が必要で、いつも頼子が連れて行ってくれます。私は行かないことが多いのですが、今回は忠信が、時々電源が切れてしまう私の携帯電話の店にも付き合ってくれるというので一緒に出かけました。状況を説明するとあっさりと新しい機械に取り替えてもらうことができました。一度買ったものを取り替えてくれる点ではアメリカのおおらかさに驚かされます。ある人の話では、買ってきたジーンズを一日はいてファスナーが壊れたから・・・と取り替えてもらったそうでびっくりしてしまいます。ある人が、DIYの店で金曜日の夕方に電気ドリルを買い、それを使って棚を作り、月曜日に「気に入らない」と店に返して返金してもらったそうです。

携帯といえば最近面白いことに気がつきました。私たちは毎月アラバマ州に行きますが、アトランタ(東部時間)とは1時間時差があります。そこで携帯を取り出したときに、表示されている時間が、アラバマの時間(中部時間)であることに気がついたのです。普段の生活ではそんな変化が起こるチャンスもなく、知らない人が多いと思うのです。はじめは半信半疑だったのですが、州境を通るときにジーッと見つめていて確認しました。以前の古い機械ではそんなことはなかったと思いますが、新しい機械になって、その地域の基地局から出る電波で、時刻を調整するようになり、遅れ進みもなくなったのだと思います。

元旦は忠信たちも一緒にウエストミンスターの礼拝に行きました。礼拝後、お汁粉とお雑煮が振舞われるのが恒例ですが、忠信たちはご挨拶だけで帰りました。ウエストミンスターの集会後の交わりは、英語生活の人も混じってはいますが聞こえてくる多くは日本語

です。挨拶その他も日本の社会そのままですが、アラバマの集会は全く違います。食事の時間、お茶の時間になると、子供たちも加わり、半分は英語が飛び交う様になります。時には全部英語になることもあります。もちろん日本語がわかる人の方が多いので(アメリカ人でも)日本語を挟むと日本語に流れが変わるわけですが、日本語で生活している人がほとんどいないのですからずいぶん雰囲気が違います。サウスカロライナの集会は少人数ですし、ご主人はアメリカ人でも子供がまだ小さいお母さんたちなので、日本語で育てているため、おしゃべりはまったく日本語です。御主人が商社の方でやがて日本に帰る覚悟でおられる方もいますが、アメリカ永住の方でも、子供に日本語を教えたい気持ちは皆さん持っていらっしゃり、はじめは日本語で努力されるのです。でも、子供が大きくなるにつれて学校へ行き、英語中心の生活になった時、ギャップが大きくなり、あきらめてしまうようです。アトランタの場合は、日本人のご夫婦や学生など日常生活が日本語だという方が多いのでまったく違うのでしょう。それでもアメリカ生活が長い、日本人の年をとった方ばかりの会話は面白い英語交じりの日本語になっています。時々、私たちには分からない、スペルでは書けない英語に戸惑わされることがあります。たとえばサンクスギビングは「サンスケベ」と発音されるなどなどです。さて、お正月の話に戻りますが元旦の夜は我が家で新年のパーティーを開きました。といっても、その晩は子供たちも含め家族が8人、ほかに数人のお客様を迎えてオセチを食べる会をしたわけです。グリーンビルの美香子さんもウエストミンスターの礼拝後来られて参加、泊まって行かれました。(美香子さんは録画した「紅白」を午前3時まで見たそうで「日本のお正月気分を味わえた」と喜んで帰られました)パーティーにはリンとマイケル、デービッド、そしてグレースもいましたので、やはり、英語と日本語がめちゃめちゃに交じり合っていました。山崎家の次男坊ショーンくんも2歳になり、おしゃべりを始めていますが帰るときになって、日本語の相手には頭にアクセントがある「バイバイ」を言い、英語の相手には後半にアクセントをつけた「バイバーイ」と言ったのには、みんなびっくりしてしまいました。

さて、今年はどんな年になるのでしょうか。いくつかの夢を描きつつスタンバイです。

どうぞ、今年もよろしくお願いいたします。皆様の2006年もすばらしい年になりますように、神様のご祝福をお祈りいたします。                

郁 子

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