一麦:渡辺家のHP
アトランタ発第54便
2006・5・2
日本は大型連休の真っ最中ですね。東名高速道路が30キロ渋滞しているというニュースの画面を見ました。なぜ何時も同じ所で詰まるのかな。原因になる所だけでも車線を増やせばいいのに――とダディーがつぶやいています。そんな事、簡単に言わないで――と叱られそうですが、皆様はどんなゴールデンウィークをお過ごしでしょうか。
昨日はこの連休を利用して息子さん一家を訪ねて来られた方と過ごしました。息子さんご夫婦はお仕事などの都合で、この日の日中の予定が空いていたのです。そこで、アトランタの少し北にあるヨーロッパ風の観光地、ヘレン・ジョージアにお連れしました。一年前に脳梗塞で倒れ、一時は言葉を失ったという73歳のお母様が、見事に回復され、お孫さんに付き添われておいでになったのです。お体を気遣いながら1時間余りお店を見物し、チロル風の帽子をかぶったおじいさんが、キーボードを弾きながら歌っている小さなレストランでお昼を頂き、午後からはミニゴルフを楽しむことにしました。何とそのお母様がホールインワンを出されて、気分よくお帰りになり、私たちも楽しい一日でした。そのお二人は、もう今朝の飛行機で日本へ帰られました。
4月は何かいつもと違うことが多く、ばたばたしましたが、それはそれで楽しい月でした。運転は変わりなくしていますが、歩くのがちょっと億劫そうなダディーでしたが、やっと痛みがほとんどおさまり、時には杖を忘れるほどです。昨日はミニゴルフも一緒にやりました。昨日の運転は6時間以上になったでしょう。4月のグリーンビル(サウスキャロライナ州)の集会は7日でした。朝7時半には出かけ、帰りは5時半頃になりましたが、金曜日は外食の日と決めてありますので夕食の準備もなく、のんびり一服。翌日も、反対方向に3時間近くかかるバーミングハム(アラバマ州)でしたが、こことは一時間時差があります。朝はゆっくりして、お昼頃出かければ間に合うので、あまり疲れることはありません。そろそろ夏休みの話題も出る頃になりました。夏休みには日本に帰る方も多く、グリーンビルの方は5月の集会の後、三ヶ月ほど夏休みになります。アラバマの方、夏休みはありませんが、専任牧師の候補者が与えられて、決まる方向に進んでいます。私たちは、一応7月までの日程を決めて約束しました。後はまだわかりません。
アトランタでは18日に武田恒義さんと牧実が日本に出発しました。3回の日曜日はお留守のお手伝いでウェストミンスターの教会に出席することにしています。(時々、泊まっています)。ちょうどその週末、忠信夫婦がケネソーの家を探しに来ることになっていました。ケネソーは教会の方が近いので、二晩一緒に泊めてもらいました。不動産屋さんからはたくさんの参考資料が送られてきたそうですが、2日間で30近くの物件を見て歩き、一つに絞って、後は値段や細部の条件の交渉だというところで、あわただしく帰って行きました。その週は、金曜日に教会のナルド会(婦人の集まり)、土曜日の夜のAJCF(青年の集まり)で私のお話でした。次の週のナルド会は、教会から南西に1時間半ほどの牧場へのピクニックでした。武田家の不在で車が足りないということでダディーが協力、私たちも参加しました。牧場と言っても、馬術でオリンピックにもう一歩だったという馬好きのご家族が、数頭の馬を飼っている自家用のものでした。奥様が油絵を描かれるので、外で馬を見たばかりか、屋内の壁と言う壁には、数え切れないほどの大小さまざまな馬の絵画が飾られていました。お天気もよく、十二人の参加者が持ち寄ったお弁当もおいしく、楽しい一日でした。前に書いたお二人の日本からの訪問客もお連れしましたが、初めての教会行事の参加だったということでしたが、大勢の方とお話ができてこんなに楽しいことは初めて――と感想を述べておられました。家に帰ってメールを開くと、ボートライト先生から、7月に休暇を取りたいので、留守中2日と9日の説教を頼むというご依頼でした。1日から例年の行事「釣りキャンプ」の予定が入っていますが、昨年同様(昨年はウェストミンスターの礼拝奉仕でした)私たちは礼拝後に追いかけていくことになりました。
いろいろなことがある中で、私たちの今年の祈り、アメリカの中部を巡回することについて何となく形が見えてきたように思います。気がつくと、見事にぽっかりとスケジュールのカレンダーに穴ができています。6月10,11日のバーミングハムの奉仕が終わったところから6月終わりまでの期間です。ダディーの足の具合を考えても、車が新しくなったことを考えても、北の方の気候を考えても整ったように思えました。そこへ、昨年末に予告があって待っていた、従兄弟の長男の結婚式への招待状が届きました。ちゃんとこの期間内の6月24日にデイトン(オハイオ州)でと入っています。そこで、決心を固め、連絡を取り始めました。早速、テネシー・ミネソタ・ミシガン州などで喜んで迎えてくださるとのことで、どんどん予定が決まりつつあります。後はインターネットで経路や距離を確認して、無理のない効率的な日程になるように、調整する必要があります。経路の途中になるウィスコンシン州では同窓の家名田さん達にお会いしたいと思いましたが、ご旅行中ということ断念しました。ミシガン州では、二つの教会に一回の日曜日では、礼拝はどちらかにしなければならないと思っていましたら、片方の礼拝が土曜日に代わっていて両方に伺えることになりました。神様は、常に最善の計画をして下さると信じています。どうぞ、この6月の計画のためにお祈りください。
なんだかワクワクしているうちに五月が駆け足で過ぎて行きそうですが、昨年足が痛くてできなかった庭仕事も楽しんでいます。裏庭の山に次々に花が咲くようになり、嬉しく思っていますが、よく見てみると、いくら手をかけても大きくならないで小さくなってしまうようなもの、どうしても花が咲くまで行かないものがある一方、石地で乾燥する土地なのに平気で育つものがあることがわかってきました。アイリスやキスゲ、スミレ、コスモスなどはどんどん増えていっています。そこで考えたのがトマトです。トマトも水が少なくてよい筈だと思い、今年は花の間に何本か植えてみました。今のところ元気に育っていますが実のなるまで育つかどうか。旅行に出る前にプランターのものを、それぞれ気に入るようなところに下ろしてやらなければなりません。草取りをしているうちに、毎日、小さな化繊綿が落ちているのに気がつき、どこから飛んでくるのかといぶかしく思っていましたが、ある日、高いところに見つけた鳥の巣の中に大きな塊があるのを見つけました。もう、ひなが巣立ったらしく「空き家」だと思うのですが、とても高い所でどうしようもありません。アレが全部なくなるまで我慢しなければならないのかと気が抜けるような思いでした。でも、アレを見つけて運んできた鳥のことを考えているうちに許してやる気持ちになれました。きっとどこかで捨てられたクッションでも見つけたのでしょうが、嬉しかっただろうなとか、何回往復したのかな、と考えるのは面白い経験でした。
来週は武田夫妻が帰って来ますのでお土産話を楽しみにしています。その12日は、ナルド会でお話とお料理の講習もすることになっていますので、前の日から泊り込むつもりです。お料理の方は何にするかまだ決めていませんが一つは「ふき」のシーズンなので(結構いろんなところで植えられています)厚木の大山で売っているお茶うけにもなるちょっと甘みのあるキャラブキでも作ろうかとも考えています。武田家には、日本式の洗い場もある大きなお風呂も有りますのでそれも楽しませてもらおう思っています。ここのお湯は瞬間湯沸かし器なので、貯湯式とは違って、途中でお湯がなくなったり、水になってしまったりということがなく安心して入浴できます。これはみんなが実感していることです。特に日本人はシャワーだけでなく、お湯をためてお風呂式に入ろうとするので、終わり頃には水が出る――という不便さを体験しているのです。忠信は、早くから「日本式の瞬間湯沸かし器をアメリカで売れば当たる」と言っていたのですが、最近、盛んに宣伝もされるようになっています。リンナイとノーリツがあるそうですが、なかなか評判が良いようです。設置費用も千ドルくらいと聞いています。ガスさえ入っていれば良いので、そのうちもっと普及するかもしれません。
頼子がアメリカの会計事務所に変わったことは前に書きましたが、はじめての税金の申告時期を体験しました。締め切りは4月でしたが、年が明けたころから忙しくなり、終わりの頃は周りの者も感じるほどのあわただしさでした。朝7時には家を出て会社に向かい、帰りも10時過ぎることもあり、土曜日もみんな出ていました。会社の方で目覚ましのために飲み物、スナックはもちろん、夕食も食べやすいものが準備されていたそうです。終わった後は一日お休みがあり、パーティーが開かれていました。その後、イースター前のグッド・フライデー(キリストの受難日)には早朝の集会が用意され、牧師さんのお話の後、朝食も出たそうです。今は平常になり、頼子は公認会計士受験のため、また学校にも通っています。5月からは週に2日会社を休んで集中的にクラスをとるのだそうです。今年中には勉強を終わらせたいと言っていますがどうなるでしょうか。
忠信の転職に伴い、次号からホームページのサーバーを変えなければなりません。新しいURLは決まり次第お知らせいたします。eメールアドレスや電話番号には変わりがありませんので、よろしくお願いいたします。
どうぞ、皆様お元気で。神様の御守りと御祝福を祈っています。
郁 子