一麦:渡辺家のHP
アトランタ発第63便
2007・3・31
昨30日の朝一番に、前日夕方日本から帰って来た牧実たちを訪問、最新のお土産話を聞きました。本当に短い旅行でしたが、念願だった大島旅行、伊東教会の100周年記念礼拝、そして東京でのウエストミンスター日本人教会30周年感謝会など、すべてのスケジュールが祝福され、多くの方々にお目にかかることができたと喜んでいました。何しろ、私たちは共通の道を歩んでいるものですから、ほとんどの方々が共通の友人であり、知人でもあります。皆様の最近のご様子を聞くことができたのは本当に嬉しいことでした。
日本はとても寒かったと言っていましたが、こちらは連日春を通り越して、初夏の気温の毎日でした。景色は春、気温は夏・・・・・という感じです。しかも、今年は春の花が順番を待たないで、一度に咲いた感じがあります。色の無い冬枯れの景色を破って寒の桜がちらほら見えたと思っているうちに梨の花が咲き始め、一気に白い街になりました。追いつくようにジョージア野生の花、レッドマッドと言う「色はスオウ(蘇芳)」「枝ぶりは桃」の花が加わり、サクラが開きました。おやおやと言っている間に、つつじも咲き出し、八重桜も咲き、本来はもう少し後のはずのドッグウッド(はなみずき)もまず白から満開になり、緑の若葉の梨に代って白い色を受け持っているようです。勿論パンジーは勢いを増し、チューリップや水仙、スミレもあちこちに見受けられますし、冬の間中、開店休業状態だった植木関係の店は、花や野菜の苗、いろんな木々の苗であふれています。
何があるか分からなかった忠信の家ですが、あたり一帯に野生のドッグウッドがあったらしく、白の花に囲まれています。面白いのは隣との境界線が良く分からないということです。一応図面は見たそうですし、どこかには「しるしの石」が入っているだろうということですが、「良いお隣さんとはそんなことは問題にしない・・・・」というので、自分の敷地の中とは限らないのですが、家を囲むように5本、その奥に5,6本のドッグウッドが白い花を咲かせています。「白い花が好き」と言っていたおばあちゃまに見せてあげたかった眺めです。それらの白にあわせる様に根元には赤いつつじが植えられています。また敷地の入口には前の持ち主が紅白をぴったり寄せて植えた2メートルくらいの若いドッグウッドが花を咲かせています。秋に私が植えたヒヤシンスやクロッカスも咲き、先週は野菜の種などを箱に蒔きました。イチジクの苗、ブルーベリーの苗、すずらん、百合、などを新しく植え込み、植木屋さんにジロー柿の苗を注文しています。
日本のニュースでも言っていましたが、京都議定書を批准しなかったアメリカのブッシュ大統領も、温暖化には危機感を持って、省エネ対策として例年より早く3月11日から「夏時間」が始まりました。カレンダー機能のついた電器類が自動的に対応できず、手動で修正しなければなりませんでした。マイケルのスクールバスが来る6時35分は、夜明け前どころか、まだ真っ暗な時間です。子どもたちはバスの中で寝ているようです。ある人の話に拠ると、朝早く始まって3時頃には帰って来る高校生の学校生活は、アルバイトができるようにしてあるのだ、というのですが本当かどうか分かりません。学校関係の話で驚いたのは、先日(月曜日)、いつものベトナム・レストランにお昼に行きましたら、大変な混雑です。何事かと思ったらご主人が「今日は学校が休みなので・・・・すみません」との事。この日は先生が書き物をする「先生の日」だったのです。これは定期的にあるとの事でした。3月は月初めの10日間、忠信の大学の方が春休みでしたので、留守番の役目から解放され、久しぶりに家でのんびり過ごしました。落ち葉(春まで枯葉を落とさない木があります)の片付けを半分済ませることができました。でも1日にはロバの子クラブの集会を頼まれ、7日にはサウスキャロライナ州グリーンビルの集会に出かけました。(グリーンビルにあるボブジョーンズ大学の美術館には有名な聖画が何点もあるので知られており、特にイースター前の週末にはリビング・ミュージアムとしてちょっとしたプログラムがありますので、一度は行きたいと思っています。今年は次の週には集会がありますので、2週続けてでは・・・・とあきらめました。)その前日6日には歯医者さんの治療を受け始めました。歯は詰め物が取れたのですが、やはり、かぶせることになり、しばらく通わなければなりません。久しぶりにお会いするケビン先生のためにシュークリームを作っていきました。日本から持ってきたグランマニエがありましたので、なかなか美味しいのができて喜ばれました。日本クリニックは同じ所で「内科」と「歯科」をやっていて、内科の定休日が水曜日で、歯科の定休日が木曜日とずらしてあります。待合室が混むので、できるだけ片方の休みの日に予約するようにしているのですが、歯科の方は予約を取るのが難しく、そんなわけにも行かず、両方やっている日でしたので、「み―んな」にお土産を持って行きました。内科も歯科も先生はじめ皆さんに、本当に良くしていただいて、どんなに助かっているか知れません。神様に感謝するとともに、何かできる事をと考えています。幸い、日本的な食べ物は皆さん喜んでくださいますので、私も楽しみながら作って持っていくようにしています。金曜日のバイブルクラスの方も、忙しい方々が多く、ちょっとした物を持って行って喜ばれていますが、先日はわが家の「おばあちゃまのカレーパン」を持って行ったところ、奥様の千尋さんが持ち帰った「残り」を食べたご主人から注文を受けてしまいました。「ジョリー神戸」と言う美味しいパンとレストランのお店の方ですが、5歳になる愛子ちゃんが大変な難病(ミトコンドリアの異常)で試練の中でがんばっていらっしゃる方です。千尋さんはデルタ航空に勤めながらご主人と協力して愛子ちゃんを育てていますが、お話の端々に難病の子育てのご苦労が忍ばれます。仕事と子育ての間のわずかな学びの時をとても楽しみに励んでいらっしゃいます。
最近の日曜日、礼拝はノークロス日本語教会に出た日でも、クワイアーの練習で、午後ウエストミンスター日本人教会(車で30分位)にも行くことが多くなっています。イースターと30周年記念礼拝の曲だそうです。私は、もっぱら、おしゃべりを楽しみながらその時間を待っています。口とともに手も・・・・と言うわけで、編み物の時間にもしています。初夏のためにと編み始めたノースリーブが出来上がり、5月になったら、と思っていますがどうやらもう間もなく着られそうな陽気です。今は次のものを編んでいます。日本へ行ったら毛糸も探して来たいものだと思っています。できるだけ、こちらのもので済ませるように、とは思うのですが、やはり、間に合わせられないものがあります。例えば、皆さんに笑われるかもしれませんが縫い針とか鈎針の編み針なんかも使い勝手が違うのです。「日本へ行ったら・・・・」で気づいたことはメモに記入していますが、だんだんに細かなものが増えていくことでしょう。
ところで、先週23日は、私たちの49回目の結婚記念日でした。あと一年生きながらえられれば金婚式になります。早いものですね。お友達の中にはそんな方々も多いことかと思われます。来月の青年会では「結婚について」のお話を頼まれています。若い人たちのお役に立つためにどんなお話をしようか、と祈りながら考えています。いろんな所で、私たちの年代の常識が今の若い方々の常識とは違っていると言われたりしますが、幸い私たちが学んでいる聖書は時代を超えたもので、若者にも、老人にも共通の基準を示してくれますから、「聖書の教え」を学んで健全な家庭がたくさんできるように願っています。
先週の土曜日24日には、思いがけないことが起こりました。去年の9月から飼っている子犬の一頭があっけなく死んでしまったのです。前の日にちょっと元気が無い様でしたが夜になって心配したリンが深夜になって救急病院へ連れて行きました。しかし、何も異常は見つからず、翌日昼少し前に、いつもの獣医さんにつれて行ってレントゲンやら血液検査をしたそうですがそれでも分からず、2時半頃になって別の病院へ回されたそうです。そこで、4時近くなってそのまま静かに死んでしまいました。アメリカでは今、犬が異常な死に方をする、ということが続いているようで、その原因としてはある種のドッグフッドが問題になっていると聞かされましたが、そんな餌は使っていませんでした。でも結局、原因は「毒物による」ということだけが分かりました。毒を食べた鼠でも捕まえたのではないか、と言うのですが分かりません。死んだのは小さい方のチェッカーズです。その後一週間になりますが、残ったチェスナッツの方もすぐ調べてもらいましたが、大丈夫でした。でも、餌を食べなかったり、元気がなかったり、ショックが続いています。火葬にするか、土葬にするかも考えなければならない事でした。デービッドは埋めてやりたいというのですが、調べてみると火葬なら200ドルですみますが、穴を掘る作業には800ドルもかかると分かりあきらめました。それにしても、わずか10ヶ月の命で土に返ってしまったわけで「はかない命」に対する動物愛護の思いを新にされた気がします。人間のたましいが「永遠の存在」であることも合わせて考えさせられた日々でした。
来週は受難週。6日はイエス様が、私たちのために十字架に架かられたグッド・フライデー(聖金曜日)。そして8日はイエス様がお墓からよみがえられたイースター(復活祭)です。「永遠の命」を与えられた私たちにとって、何よりの希望であり喜びの日です。そして、15日が、ウエストミンスター日本人教会の30周年記念礼拝です。
皆様、良いイースターをお迎えください。お元気で・・・・・・郁 子