一麦:渡辺家のHP

アトランタ発第90便

2010・4・11

前便では、まだ花も見られずにおりましたが、まるで東北の春の様に、いっぺんに真っ白な「ナシの花」、ピンクの「レッド、バッズ」、黄色の「レンギョウ」そして、桜も追いついての競演でした。三月27日の桜祭りには開花が間に合わなかったのに、一週間後の四月2日には、満開を過ぎて花吹雪でした。まさに「パッと咲いて、パッと散る」桜の姿でした。今は木々の新緑の間に花みずきが咲き始め、園芸店の前は色とりどりの花で連日大賑わいです。

花好き、園芸好きのお友達も増え、いろいろ頂いています。フロリダの方から「赤芽里芋?」の種いもを頂き、別の方々からは、北海道のすずらん、アメリカの野生だと言う「彼岸花」の株、そして上海時代、母が作っていた「朝鮮朝顔」の種まで分けていただきました。野菜くずや生ごみなどの多くの協力も頂いて、芍薬もテッセンもくちなしも沢山のつぼみをつけています。伊豆の大きな百合も、信じられないほど大きな芽で勢い良く伸びています。果物の木も新芽が伸び初め、見回るのが楽しみです。畑もいろいろな芽が出て今はツマミナを楽しんでいます。今年初めて気がついたのですがトマトやイチゴをハンギングでさかさまに作る事が宣伝されていて、つい面白そうな・・・・と釣られて買ってしまいました。うまく行けば、つり鉢の下の穴から下がっているトマトやイチゴに実がなるはずです。

春を感じるのは草花だけでは有りません。午前中に一仕事終えて、静かに本を読んだりする事もあるのですが、気がつくといろんな鳥の声がまるで、コンサートのように聞こえる日があります。録音して皆様にお聞かせしたいくらいですが、そういう時は本当に「贅沢な時間を与えられているなあ」と感謝しています。

三月は、14日、まず良子ガンターさんの新しいお家のオープンハウスがありました。スポーツマンだった息子さんが事故のため、植物人間になってしまったと言うご苦労のある良子さんですが、いつも明るい方です。婦人会の皆さんと一緒に伺いご祝福を祈りました。ちょうど、相模原の上溝から来ている長谷川智加ちゃんを教会にお連れした日で、智加ちゃんも連れて行きました。その週の水曜日17日は、和美さんのお宅の桜が「満開」になるだろうと期待してお花見の約束をしていました。ところが直前に和美さんのご主人がリンパ腺癌の疑いあり、との事で急遽「お花見は中止」、検査の結果を待つ事になりました。翌日18日は久しぶりに「ロバっ子クラブ」のお母さんたちにお話を頼まれて出かけました。胎教の体操グループから始った集まりですが、その時の子どもはもう3歳になり、次の赤ちゃんも加わってますますにぎやかになってきました。更に次の週24日は、2年半前にアトランタに来られた今村さんご一家の送別会でした。このシーズンはどこでも「移動のシーズン」ですが、ご一家も急遽、帰国命令で帰られることになりました。個人的な会ですが、武田家で最後の夜、何人かの方と一緒に食事をする計画を立てていましたので、私も泊りがけでお手伝いに行きました。私の仕事は「餃子つくり」です。とてもよい子どもさんたち三人を含むご家族とのお別れは悲しい事ですが、昔と違い、往来も多くなりましたので、これからは日本でお目にかかれることを楽しみにしています。翌日は創造論の勉強会なので起きぬけに帰りました。今回も(毎回誰かが加わっています)新しく仲田佳代子さんが加わり、楽しい学びの時間を過しました。土曜日は前からの約束で頼子の家に行く日でした。11時には、ご主人をなくされて、車も無いちやさんの家に着き、今回は韓国人経営の健康ランドのようなところに行きました。月に一度ですが、時間を気にしないで、たまっていた話をゆっくり聞いて、充分にお話ができることを喜んでいます。

夕方は頼子と二人で、始めて「足のマッサージ」と言うものをやってもらいました。とても気持ちの良いものでした。最近、足がしびれたり、つったりすることが多くなり、勧められてパワーパッチと言う日研の磁石を沢山貼っています。飲み薬もマグネシューム250が良いと教えられていますが、これは今度診察の時、先生に伺ってから、と思っています。

頼子のところで2泊してあちらの花壇の整理をし、新しい花を植えてきました。ノークロスの礼拝では、新しく領事館にお勤めの松本阿弓さんと言う方とお知り合いになりました。外務省に就職して、こちらに配属になったと言う若い方です。これからのお交わりを楽しみにしています。この週はイースターを控えた受難週でしたが、思いがけないことで週末から4泊も教会に滞在することになりました。まず木曜日に「携帯電話」を洗濯してしまったのです。完全にダメになり、あわてましたがどうにもならず、結局、主人の使っていた器械が頼子の部屋に置いてあるとの事で、翌朝、とりに行きました。幸い同じ機種ですのでチップを入れ替えるだけで問題は解決(これにはびっくりしました)したのですが、2日ほど不通になっていました。ちょうどこの日、私の車をチェックしてくれた忠信がオイル交換の時期を過ぎているし、10万マイルの点検もしていないことに気づき、教会員の山本カズさん(山本自動車)にお願いすることにしました。それではイースター礼拝にも行かれなくなると言う事で、それならと整備が終わるまで教会に泊り込むことになったわけです。話が決まって土曜日の朝、忠信の車と2台で自動車を届けに行ったのですが、途中、ガソリンを入れるところで、「慣れてきて」緊張が薄れたところで失敗をしました。ポンプをはずす時に、つかむところを間違えてほんの一瞬でしたが、ガソリンをあふれさせ、自分の方まではねてしまったのです。目にも入ったのであわてましたが、忠信に言われて、すぐに飲み水で洗って様子を見ました。何事も無く大丈夫そうでホッとしました。 車の方はイースター休みもあって部品が入らず、4泊になりました。そして、水曜日の帰りの途中で和美さんからの連絡があり、予想通りリンパの癌だったけど、科学療法がとても効いているらしく気分も良いので、とお昼食のお招きを頂き伺う事ができました。八重桜が満開でした。ご主人も割りにお元気そうで、楽しい午後を過しました。この週は学校がイースターの春休みでした。デービッドは教習所に通い、マイケルも大学のクラスは休みではないから「午前中は留守」と言うので、私の勉強会は予定通りに持つことにしたのですが、メンバーの方々も子ども連れでの出席、と言う新しい事態になりました。お天気であれば、外で遊ばせることができると思ったのですが、あいにく、その週はその日だけが雨降りになりました。そこで以前、マイケルたちに送ってあった日本の本を沢山出して、一つの部屋でDVDも見られるように準備しました。そのせいか、お勉強の間はとても静かで子どもがいないと思った方もあったほどでしたが、食事をした後あたりからは「本領発揮」とばかり、久しぶりに子どものにぎやかさを味わうことになりました。

この週の土曜日10日には新しいプールが入れられる事になっていて楽しみにしていたのですが、天候の関係などで延期、延期になっています。一昨年、プールに小さい穴が見られたので、取り替えることにしてはずしたのですが(私はそれを見ていません)その後、ひどい水不足で昨年はそのままにしてありました。幸い、水不足も思ったより早く解決した様なので、新しいのを入れる事になりました。直系6〜7メートルもあるものをどうやって運んでくるのか不思議でたまりません。忠信の話によると、プールとは固くなっているものではないとの事。水を張ってピンとするものだそうです。といわれても、たためるはずはないし??とイマイチ納得できないで、「その日」を待っています。報告は次号になりそうです。

11日の日曜日には智加ちゃんを9時半に迎えに行き、教会までの新しい道をこわごわ行ってみました。思ったり早く着いて、近くの店で時間調節をしたくらいです。来週はもう三十分遅くてもよさそうです。礼拝だけでなく、早く個人的なお勉強を始めたい様子の智加ちゃんなので、早速次の日、我が家から1時間半の学校まで、クラスの終わる時間に迎えに行き、食事をしてからコーヒー店に場所を変えて1時間ほど聖書の勉強をしました。智加ちゃんはここ2週間以内に運転免許の試験に受かりたいと猛勉強をしています。車もカズさんに頼んでメボシが着いていますので私のお手伝いも後わずかでしょう。そして今日、14日の水曜日は北のジャスパーから恵美子さんのお越しでした。日本食に飢えている、と言われる恵美子さんなので、今日は「朝ごはん」のおかずのようなものばかり用意しました。戴いた「とりおこわ」がありましたので、私が用意したのは「切干大根」「ぜんまいとさつま揚げの煮物」「漬物」、デザートに「バナナとアンコの春巻き」くらいです。本当においしそうに食べられますので、私のほうが嬉しくなります。私がこのごろ、毎日食べているカピス海?のヨーグルト(和美さんが種を下さいました)もお気に召した様子。私はルバーブのジャムを作って一緒に食べていますが、花粉症にも悩んでいる恵美子さんは、私が勉強会で里江子さんから仕入れたばかりの「ローカル・ハニーが良い」と言う情報を聞いて早速それを入れて食べる、と決めていました。聖書のお勉強の方もそのうち始められることと期待しています。ところで、恵美子さんの長男ジミー君は9月で22歳になるのですが、いろいろあって大学に入りそびれ、軍隊の学校に入ったところ、一番だったとか。日本語もかなり話せるそうで、できれば日本でしばらく働いて日本語をマスターしたいと願っています。まだ日本国籍がありますので、ビザの心配はしないで働くことが出来ます。2年前からお父さんが失業中なので、支えてあげることが出来ないのですが、どこかで住むこと、食べること、そして何でも良いから仕事があれば、と願っています。私もこの若い子がこれからの人生の為に「将来に続く」道が見つかる様に祈っています。

マイケルも卒業式が5月28日と決まり、バンドのメンバーとして忙しくしています。8月から行くUGA(ジョージア大学)はスポーツでも有名、したがってバンドの活躍も盛んだそうで、マイケルもレギュラーに申し込んであるけど、入れるかどうか分らないといっています。2週間くらい前にバンドのオーディションもありました。また、今月は高校のバンドでもいろいろの資金集めのひとつとして「レストランの協力」プログラムがありました。一回目はピザやさん、2回目はハンバーガーやさんで、その日、関係者がそのお店に行くと売り上げの一部がカンパにまわされるのだそうです。そこで、昨晩の夕食はハンバーグでした。

私は今、夏の旅行シーズンに備えて、鉢物に給水するものを造ろうと研究中です。ホースに不織布を通してタンクから給水しようとしているのですが、「まだ効果のほどが不安」と言うところです。26日からは牧実たちとアーカンソーへ4,5日、出かけることになっています。

どうぞ皆様、お元気で。次回まで。                

郁子

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