一麦:渡辺家のHP
アトランタ発第94便
2010 11 3
風吹きて 落ち葉たちまち 高く舞う 眺めるわれも ともに舞うよう
猛暑去り 今のびのびと 青菜ばたけ 戦いおわり 安らぐごとし
年重ね 弱さ悲しさ 知るほどに よりそう恵みの 尊さ学ぶ
日ごとに色づく景色をながめ、「季節の恵み」を楽しんでおります。今年は猛暑の夏で木々も弱っていたのでしょうか。落ち葉がとても早い様に思えます。時々はその落ち葉の中に「少しやせたすずめ」くらいの大きさの小鳥が、同じ様な動き方をするので、「おや!」と思うことがあります。まっすぐ下に落ちたり、蔓にぶら下がったりして面白いです。ハミングバードはもう全然来なくなりました。「大きな鳥の羽の中で南に行く」と聞いたものの、やはり信じがたく、インターネットで調べたりしましたが、分かりません。リンが調べた所に寄ると、今頃は南アメリカを目指してフロリダ辺りにいるらしいこと、3月初めジョージアに帰ってくる事は分かりましたが、「大きな鳥に乗って」は事実ではない様です。でも、そう考えた方が楽しいですね。えさ台も来年まで、片付けることにしました。
10月初め、4日、5日と武田家へお見えになったお客様と一緒に、私もお供させていただいて、少し早い秋を楽しんできました。アパラチヤ山脈の裾に当たる所の様ですが、ガザリングバーグと言う観光地は何時行っても、子どもの様に楽しめる物が沢山あります。チャタヌガにもまわり、ロックシティーガーデンと言う岩の公園、そして山の上にある元ホテルだった「頼子の母校カベナントカレッジ」も見てきました。紅葉には早かったのですが、楽しいおしゃべり付きのドライブは最高でした。 実はこのときは少し早すぎたのですが、11月1日、今度は忠信たちがまた「紅葉狩り」に連れて行ってくれましたので、今年は2回も素晴らしい秋を堪能することができました。今度もチャタヌガを目指して行きましたが、途中アラバマにまわって、飛行機の中から出た忘れ物(アンクレーム)を売っている店に寄る、と聞かされて出かけましたが、行ってみると、驚いたことに何でもあるデパートの様でした。スーツケースやラップトップまであります。「まさか忘れ物?」と言いたくなる様な物もたくさんあって、結局、これは忘れ物だけではなく、紛失し、保険で支払った後で見つかった物もあるのではなかろうか、と勝手に解釈しなおしたりしました。今回は75のハイウェイを使わないでGPSを使って「風光明媚」な田舎道をはしりました。小さなミュージアムをみつけましたが、そこは大変古い、紀元前からのインディアンの住居跡で大きな岩の屋根、きれいな湧き水の流れが昔のそのまま見られました。改めて生きるための「必要最小限」について考えさせられる気がしました。この日マイケルは自分の学校UGA(ジョージア大学)のアメフトを応援するため、学校からバスでフロリダのジャクソンビルまで(7時間)遠征でしたし、デービッドは教会のキャンプでスリーピングバッグを持ってお出かけで、家族がそれぞれ、ばらばらでしたが、秋を楽しんでいたことになります。私たちは「日没で閉園」と言うポイントガーデンで広い広い眺め(此処からは7つの州が見えるそうです)を堪能して帰ってきました。
話は前後しますがに、6日はジャスパーからの恵美子さんが、久しぶりの日本語を楽しみにおいでくださいました。本当は和美さんの家でお餅つきをする予定でしたが、ちょっと都合が悪くなった、と言うので、それではと、まだマスター出来ていない「ビュフォードハイウェイ」の道にチャレンジさせていただきました。人参をぶら下げられた馬と言ったら良いのでしょうか、中華のマーケットを目指し、そこでお昼をたべることにしたのです。でもこの特訓のおかげで、私の行動出来る道がぐっと広がりました。さて金曜日、頼子の家に行くのには少し遠回りになるのですが、「一人暮らし」の方々が集まって食事をすることになっている「すし横」に久しぶりで顔をだしてみることにしました。つい先日仲間のひとりだった絹代さんが亡くなりました。私は前に「せり」の株を分けてもらい、今度はうめの苗をもらいに行くことになっていたのですが、お電話でお話ししたのが最後になってしまいました。熱心な創価学会の信者さんで午前中はお経を上げるので来客は困るといわれ、どちらかと言えば午後外出したくない私は、訪問の機会を無くしてしまった事を残念におもっています。
すし横の隣には日本の食料品を売っている「とまと」があります。此処しばらく手に入らない「切り干し大根」が、今度は見つかるかと、楽しみにしていたのですが、皆さんからの情報で「入らない事になった」と知りました。トマトにだけ売っていたこの「切り干し大根」なのですが、少し前に「中華味」が姿を消したのと同じ、何かの理由で仕入れが出来なくなったのだそうです。これからは自分で作る事を考えなければなりません。その日、そこで得たもう一つの情報によれば、またまた松井家の近くに大きなスーパーが誕生したとのこと。勿論韓国のパワーです。早速帰りに寄ってみました。本当にこの辺りは韓国人街として成長しています。今度の店はグイネットモールと言うモールの中、前にはメイシーズと言う大きな店があったのですが、その撤退した後でした。一階が食品、2回が衣類です。モールの中にスーパーが入ったのにはみんな驚いています。翌日は、頼子が圭三さんの車を修理やに出すと言うので、2台で自動車やまで行ってから、頼子の歯の治療の為に日本クリニックに行きました。そのあと、この日は一日、頼子とお店をまわったり、お風呂にいったりして、のんびり楽しくすごさせていただきました。翌日はいつもの通り、ちやさんをのせてノークロス教会へ行き、礼拝の後では酒巻先生ご夫妻とも、ゆっくりお話することができました。1月にご主人を亡くされたちやさんも、やっと今の生活に慣れて来た様で「毎
週教会に来たいので誰か迎えに来て下さる方を探して下さい」と言っていました。
畑では、維子に注文しては送ってもらった菜種、大根、チンゲンサイなどが面白い様にすくすくとのびています。タネはいろんな方にいく粒づつか小分けしてお分けしていますが、とても喜ばれるプレゼントなのです。16日の土曜日は、忠信に誘われてマリエッタの方の飛行場で行われた「航空ショー」を見にいきました。車で乗り入れる事はできません。決められた大きな駐車場から、用意された大型バスで運ばれるのですが、その前に、持ち物検査、ボディーチェックがありました。中は大変広く、人の数も20万人とも言われました。有名なブルーエンジェルスもみられました。
初めのヘリコプターによる救助実演では5人の人をぶら下げた飛行に拍手しました。しかし、戦闘機がものすごい爆音を残して駆け巡る場面ではどうしても戦時中の「敵機撃墜」の大本営発表の新聞記事が目に浮かび、悲しい思いになってしまいました。
24日にはウェストミンスター教会で、パヒューン先生(日本で40年間働かれた)を迎えての特別講演会に続いて、恒例のさんまパーティーがありました。あいにく日本人のサッカーの試合と重なってちょっと残念でしたが、私は新しくおいでになった伊藤さんと言うご一家と親しくお話しするチャンスがあって感謝しています。
お住まいは私の勉強会をしている教会から5分との事。早速ご案内した所とても興味を持ってくださったようです。新しいメンバーを迎えられるかもしれません。
先週はフロリダの柳子さんからゆずを沢山おくっていただき、今年は大変体に良いと言う蜂蜜を使ったゆず茶(ジュース)を大きな瓶に二本つくりました。庭には前に頂いたタネを蒔いたゆずが5本育っていますが、今年のアトランタの冬を越せるかどうか心配しています。心配と言えば、ビューフォートの竜子さんから頂いた栗の苗も初めての冬で心配です。夏の暑さ、冬の寒さは草花にとっても大変な事なのですね。そう言えばこの辺のリスは冬眠をしないと聞いていますが、やはり、秋になってから、せっせと熱心にえさを集めているように見えます。人間社会では、風邪もはやっています。先日の礼拝に思いがけずチャールストンの君子さんのお顔が見えて喜んだのですが、お知り合いの方が「流感」で急に亡くなられたのだそうで驚きました。
私はいよいよ来年2月21日〜6月8日帰国を決めて切符を手配してもらいました。 目的は3月の白内障の手術です。今日は牧実と2人で倉岡先生の所で診察と検査を受けました。手術が受けられないと困りますので、すこし、チェックを厳しくして行こうと先生と話し合いました。牧実も少し気になっている循環器の方を専門医にまわしてもらうことにしました。 私の帰国中、どこかで牧実も一緒になれるかもしれません。3女ののぞみちゃん一家が5月には日本を引き上げることになっていますので。
これから前後の計画を考える所です。皆様にお目にかかれる事を願っていますがどのくらい動けるでしょうか。私への手紙などは東京の住所宛でも届きますのでよろしく。
(164−0014 中野区南台2−29−3−701 生越方)
どうぞお風邪に気をつけてお健やかにお過ごしください。郁子