一麦:渡辺家のHP
アトランタ発第95便
2010 12 20
2010年のクリスマスおめでとうございます。
永遠の世界から 神様の持つすべての栄光を天に残し、有限の「この世界」に「人として」お生まれ下さった救い主イエス様を思い、心からの感謝をささげています。
間違って、「イエス様、お誕生日おめでとう」と言う方がありますが、「おめでとう」と祝って貰うのは、お迎えした私たちの側であることを、深く覚えたいと思います。
1月から始めた「創造論と進化論の勉強会」も夏からは大きな教会の中をお借りして続けてきましたが、クリスマスは我が家で、と言う事で12月9日、久しぶりに皆さんにおいでいただいて我が家でお祝いをしました。前の日から、リンがきれいに飾り付けをしてくれましたのでみなさん歓声をあげてよろこんでくださいました。
いろんなご都合で残念ながら、欠席の方もありましたが、6名の方が参加、食事にはリンも参加し8名でテーブルを囲みました。
お料理はお赤飯と「キノコ鍋」です。キノコはいろんな種類の物が安く手に入りますし、お豆腐もおいしい物があります。今年はゆずもありました。一人暮らしの方は勿論ですが、アメリカ人の混じった家庭でも「鍋物」はなかなか出来ないそうで、たいそうよろこばれます。キノコ鍋は初めての方が多く、暖かくおいしいと大好評でした。
その他に最近始めた「ためしてがってん」おすすめの「こんにゃく料理」を2品つくりました。頼子に勧められて試食してみた所、今までのこんにゃくのイメージを一新させられて最近は毎日、楽しんでいます。その他に皆さんの持ち寄って下さったもので胃袋の方も大満足でした。お帰り前には、「作り方教室」の風景が展開されました。すべてが最高!と思えたのですが、今回は絶対「写真を撮ろう」と思っていましたのにころりと忘れてしまって悔しい思いもいたしました。
それはともかく、一年間の学びを通して、私たちの視野がとても大きく広がった様に思います。昔、秀吉が「狂歌の歌会」を開き大きな事を歌う事で競わせた事があったそうですが、その時、曽呂利新左衛門が読んで褒美をもらったと言うのが次の句です。
「天と地を 団子に丸め 手にのせて ぐいと飲めども のどをさわらず」
私たちも、天地の創造で「天地、宇宙」を学びましたので、その大きさに目が開かれた思いをしています。地球の重量が(6×10の24乗キログラム)太陽の重量はその33万倍、天の川銀河は太陽のおよそ6400億倍。宇宙の総質量は天の川銀河の2、4億倍。分かっている全宇宙の重量を水に換算するとその球体の半径は1光年、と言う具合です。そして私たちを乗せた青い水の星、地球が自転しながら、太陽のまわりを回っているわけですが、天の川銀河の中心から考えると、太陽系が銀河の中心を公転しているのだそうです。その早さは何と時速7万キロのスピードでだそうです。まさに「目の回る様な」学びでした。思わされたのは、神様の智慧と力の限りない大きさ、そして私たち人間の弱さです。そして、その人間に注がれている神様の深い憐れみと愛による数々のご配慮でした。
翌日、10日は教会の「ナルド会」のクリスマス会。招いていただいたので出席しましたが、とても良い雰囲気で楽しい集まりでした。新しい方々のお顔も数人ありましたが、お帰りの前には近くのしげ子さんのところでお料理講習会をする話がまとまっていました。何と講師は私なのだそうです。しげ子さんには前からボルシチの作り方をと言われていたのですが、きっと新年最初の仕事になる事でしょう。
更に翌日の夜は、ノークロス教会のファミリークリスマスなので、その日は自宅に帰らず、頼子の家に向いました。翌日ですが、午後は5日ほど前からグレースの様子を見に来ていた一番上の兄、ジョエルがユタに帰るので、飛行場まで送ってあげることになっていました。2時頃出れば良いと言う事で、朝のうちに夕食に持って行く料理を作り(里芋の甘煮を更に揚げたものとぬかみそ漬け、そしてデザート用にはあんことバナナを巻いたはるまき)その後、2時間ばかりありましたので、健康ランド?で入浴。私は当然老人割引なのですが、初めて年齢を証明する身分証(ID)をもとめられ、そんなに若く見られたのかしらと苦笑させられました。
グレースは一休みして、夜の集会に備えると言うので、ジョエルだけを乗せて飛行場に行きましたが、ジョエルは私が今も子どもの時と同じ様に「ジョイちゃん」と呼ぶのをとても喜んで楽しんでいます。いつか、懐かしい青森に行きたい、と今回も言っていました。それにしても、ネットランド家の5人の子供たちがみんな仲良く、病気のグレースをいたわって居る様子はとても美しいと思います。クリスマスからお正月はテネシーに居る一番下の兄、ジョンのところへいくことになっています。
夜の集会は大変な盛況で、後からの報告によると177名だったとか。あまりの数で、お料理も追加、追加で裏方さんは大変だったこととおもいます。でも多くの方と一緒にクリスマスのお祝いが出来た事をみんな喜んでおられました。私も久しぶりにいろんな方に会う事ができました。特に中学生くらいから見ていた孝君が、若者のリーダーに育っているのをよろこんでいましたが、2週間前に婚約式をしたと聞いて感謝しています。相手も教会で良く働いているさやかちゃん。5月に大学の区切りがついたら日本に帰って、名古屋に出来ている聖書学校に入ると言う事です。
集会には、グレースもちゃんと参加出来て安心しました。グレースの病状は理解に苦しむ状態でもあります。キモセラピー(抗がん治療)を続けていますが、先日の検査でガンが大きくなっていると言うのです。でも元気はあります。サンクスギビングの週には頼子たちと一緒に四人でフロリダのパナマシティーにツリ旅行にでかけましたが、6時間のドライブで私は着いたらすぐ休みたいくらいでしたのに、グレースはすぐに海で泳ぐと言うので驚いてしまいました。ノルウェーみたいに魚が釣れないから、と言ってツリはしないで、歩く事と、泳ぐ事に集中していました。一日に5キロ歩くと言うのですから信じられません。釣れないといっても、今回は、ヒラメが2匹、鰆が1匹、たこ1匹、いか6杯、鰺が1匹、イワシが5匹と、まあ4人で食べるには充分釣果がありました。教会からのツリグループはフォートウォルトンのビーチでした。少し離れているのですが、牧実からの携帯連絡によると、鰆の大群がいたようです。それにしても、このメキシコ湾に油が流れて数年は駄目かと案じられたのですが、以外に早く解決してよろこんでいます。
勿論サンクスギビングの礼拝は、前の週に行われました。今年は農作物などを並べて感謝の礼拝をしたのですが、午後になって、ふと気がついてみると、小さい子がかじっているリンゴは「あそこー講壇前」からだと分かったり、何日もたってから庭に人参が埋めてあるのがみつかったのですが、これもあの日の子供たちのしわざだと分かり大笑いしました。
この後は19日にクリスマス礼拝と祝会、24日には賛美のイブ礼拝があります。
個人的には年末29日か30日には頼子の方に行き、少しばかりお正月の準備をします。31日の夕食から忠信たちだけでなく、何人かのお客様も迎えて年越しの夕食会そして年越しそばで越年になります。でも、その前に、頼子たちは例年通り、旅行にでかけ、忠信たちも今年はインディアナのお母さんの所に行く様で、私は一人で留守番も良いかなと思っていましたら、教会の律子さんからお誘いを受けてマイアミの近く、デイトナビーチへ連れて行っていただくことになりました。今年のアトランタはとても寒いので「あったかい所にいきましょう」のお誘いの言葉に引かれました。
24日の集会も夜の運転をやめたので、一人での参加は出来ないしと思っていましたが、今年は変わったクリスマスの過ごし方になりそうです。
年が明けるとすぐに誕生日を迎え76歳にはいります。何処まで生かされるのか分かりませんが、1月からもう一つ新しい事にチャレンジすることにしました。
今の私の働きは教会を建てる事ではないのですが、個人的にご相談をうけたり、悩みを聞かせていただいたりの仕事がかなりあります。その中で、聖書の教えの実行、実践の助けになる「読書会」を始めたいと思う様になりました。道が開かれて来た様に思いますのでスタートさせることにしました。聖書のいわゆる勉強ではなく、適用面からの学びです。初めに、一麦教会の松原和人先生著の「一麦」の読書会です。近くに出来たティールームを会場に月一回(1月9日から)日曜日の午後(教会の色々な会の終わった後)コーヒーを飲みながらになりますが、信仰談義の時にしたいと思います。このためにお祈りいただきたいと思います。
今年も一年、良きお交わりと皆様のご愛に支えられてここまで来られた事を感謝しております。どうぞ、新しい年もよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎え下さいます様に、神様のご祝福をお祈り申し上げます。郁子